mogu mogu MOGGY

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時速1kmの思考

グアムで食べたい、激うまチャモロ料理!

2016.02.12 初出
2019.01.29 更新 カドゥン・マノック(Kadun Manok)を追加。

小さな島グアムだがそのグルメ事情は多様性に富んでいる。チャモロ、フィリピン、中国、日本、スペイン、メキシコ、アメリカ……さまざまな国の文化が融合して現代グアムのグルメが成り立っているけれど、その原点でもあるチャモロ料理は絶対にはずせない!

子豚の丸焼き(Roast Pig, Hinetnon Babue)

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グアムの祭、フィエスタに欠かせないのが子豚の丸焼き。

グアムには野生の豚がけっこういて、庭をほじくり返したりとけっこう悪さをする。そんな迷惑な豚がこのテーブルに鎮座しているのかどうは定かではないが・・・・・・こちらはマロロ(Malojloj)のフィエスタでご馳走になった豚である。圧巻のお姿。

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低温で長時間焼かれたであろう子豚は、皮はぱりぱり、肉は絶妙なピンク色でしっとり柔らかだ。この火入れ加減、伝授していただきたい。

丸ごと魚の姿揚げ

ミルクフィッシュの姿揚げ(Deep Fried Milkfish)

日本ではサバヒーと呼ばれている。インド洋から西太平洋の温かい海に生息しているせいか、日本の魚屋では見かけたことがない。身が牛乳のように白いことから、英語ではミルクフィッシュ(Milk Fish)、もしくはバンガス(Bangus)と呼ばれている。小骨が多いものの身がふっくらしているので、揚げると最高にうまいのだ。

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By Bryan Harry (U.S. National Park Service) - パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=651576

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パロットフィッシュの姿揚げ(Deep Fried Parrotfish)

パロットフィッシュ(Parrotfish)の姿揚げもグアムの定番。揚がる前はかなりえぐい色味だけれど、味はいい。

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By Gustavo Gerdel - http://www.bab.com.ar, GFDL, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=9907304

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フィナデニソース(Fina’denne’)

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醤油ベースに柑橘類の果汁(もしくは酢)、唐辛子、タマネギなどを合わせたもので、グアムの食卓にはかかせない万能ソース。辛いポン酢を想像してもらいたい。肉、魚、飯とあらゆる料理に合う。

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レッドライス(Red Rice

アチョーテ(ベニノキ)の種子から絞った赤い汁で炊きあげたご飯。フィエスタでは必ず出されるチャモロの主食だ。一見ケチャップライスだが、その見た目とは裏腹にシンプルな味で、フィナデニソースをかけるととてもうまい。

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By Eric in SF - https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1316134

アチョーテの実はスーパーで売っているが、日本に持ち帰るのはかなりの大容量。粉末タイプのものが手軽で安い。

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フライドライス(Fried Rice with Chamorro Sausage)

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いわゆる炒飯。プレーン、ニンニク、鶏肉などさまざまな具があるが、おすすめはチャモロソーセージだ。玉子をつけると、日本の母ちゃんがオムライスのような料理になる。フィナデニソースをかけて食べるとうまい。こちらは Linda's Coffee Shop のフライドライス。

バーベキューチキン & リブ(Barbeque Chicken and Ribs)

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休日ともなると、グアムの人々はビーチや公園に集まって肉を焼く。これこそ国民食と言えるだろう。肉は醤油ベースに酢やケチャップ、タマネギやニンニクなどの香辛料がはいったバーベキューソースに数時間漬け込んでから焼きあげる。

シュリンプ パティ(Shrimp Patties)

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エビと野菜を、玉子、小麦粉、エバミルクなどでといた生地で丸くまとめて揚げたもの。日本の揚げエビしんじょうに似ているが、野菜も混ぜ込んであるのがグアム流か。

パンシット(Pansit)

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肉と野菜のはいったビーフン(米麺)焼きそば。もともとはフィリピン料理だが、いまではすっかりグアムのローカル飯となっている。たっぷりレモンを絞って食べるのがグアム流。

ケラグエン(Kelaguen)

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焼いてから細かく刻んだ鶏肉を、青ネギ、レモン果汁、塩、ココナッツ、唐辛子などで和えた前菜で、グアムの気候にあうさっぱりした口当たり。鶏肉のほか、エビ、牛肉、魚など、さまざまな具でつくられる(個人的にはエビが好きだ)。こちらは Guam Fishermans Co-Op のエビのケラグエン。

ルンピア(Lumpia)

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葉巻タバコのような形をした春巻き。炒めた豚肉、春雨などがはいっている。フィナデニをベースとした甘酸っぱいソースにつけて食べる。こちらは Lieng's Restaurant の極太ルンピア

カドゥン ピカ(Kadon Pika)

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醤油、酢、タマネギ、ニンニク、黒胡椒などでマリネした鶏肉を、唐辛子、ココナッツミルクで煮込んだ辛いシチュー。

チャモロの言葉で「カドゥン(kadon)」は「シチュー」、「ピカ(Pika)」は「辛い」という意味だ。こちらは Linda's Coffee Shop のカドゥンピカ。ココナッツミルクの入っていない、伝統的なタイプのものだ。

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ビーフ ティナクッタック(Beef Tinaktak)

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薄切りの牛肉を、野菜や唐辛子、ココナッツミルクでさっと煮たチャモロビーフシチュー。

タマレス ギス(Tamales Gis

www.instagram.comトウモロコシの粉に、肉や野菜、スパイスを混ぜて蒸しあげた料理。メキシコ料理のタマル(tamal)のグアム版。ハーフ&ハーフの赤いものは、アチョーテで色づけしたものだ。フィエスタなどでは、バナナの葉にくるまれて提供される。

エンパナダ(Empanada)

www.instagram.comスペイン発祥のエンパナダはミートパイという感じだが、グアムではコーントルティーヤに包んで揚げている。米がはいっているのがグアムならではだろうか。

カドゥン・マノック(Kadun Manok)

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チャモロ風チキンスープ。優しい味わいで、日本の水炊きのようだ。鶏肉にはフィナデニソースや唐辛子をかけつつ、スープはそのままいただくのがうまい。こちらは Ron's Diner のカドゥン・マノック

ティティヤス(Titiyas; Chamorro Flat Bread)

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小麦粉もしくはコーンフラワーでつくられたフラットブレッド。

ゴライ アパン(Gollai Åppan)

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料理用バナナ(Aga)やリーマイ(Lemmai; Breadfruit)をココナッツミルクで煮たもの。

アフ(Ahu; Young Coconut Porridge)

ココナッツのおかゆ

デザート&スイーツ

ラティヤ(Latiya)

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バニラカスタードのスポンジケーキ

ブニュエロス アガ(Buñelos Aga; Chamorro Banana Donuts)

www.instagram.comバナナ(アガ)入りのチャモロドーナッツ。フワフワした食感。

アピギギ(Apigigi; Coconut in Banana Leaf

www.instagram.com

バナナの葉でココナッツを巻いて焼いたスイーツ。

グアムのお袋の味—リンダズ コーヒーショップ(Linda's Coffee Shop)

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2016.01.23 初出
2017.02.08 更新(2017.01.22に再訪。「困ったときの、リンダ頼み」を末尾に追記)

食堂というホーム

世界中どこへいっても、居心地のいい小さな食堂はあるものだ。

雑多でありながらどこか規則正しく、ただ淡々と食事が運ばれてくるその場所は、家族連れ、カップル、一人者、来る者すべてを受け入れてくる度量の深さを持っている。

創業者の Linda 夫人はそんな人柄だったんだろう。リンダズ コーヒー ショップ (Linda's Coffee Shop)のカウンターの中央には、笑顔の夫人の写真が飾られている。この食堂はすべて、彼女のレシピから始まったのだ。

朝や昼のセットをはじめ、サンドウィッチ、フライドライス、オムレツ、前菜、メインなど、とにかくメニューの幅が広い。そのほとんどは特別なものではなく、実に家庭的で素朴な料理ばかりだ。

隣のテーブルでは、三世代家族が総出で食事をしている。どうやら、お婆さんの誕生日を祝っているらしい。飽きた子どもは店内に置かれたすっかり時代遅れのゲームに走り、テーブルの上には豪快に食べ散らかした大皿の数々。それでもまだ、パーティは終わらない。

価格も良心的なのが、地元の人々に愛される理由のひとつに違いない。

グアムのオムライス

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頼んだチキンフライドライス(Chicken Fried Rice)はかなりのボリュームだが、これで半量だ。(Half:$5.25/Full:$9.50)

フライドライスだけでも11種類もあるので迷ってしまう。ハーフで$4.00、フルで$7.00を追加すれば、玉子をつけることができる。すると、オムライスのような形になって出てくるというわけだ。

その昔、母親がつくったオムライスのような玉子の巻き方。今はやりのトロッとした感じは一切ない。だからこそ懐かしい、なんだか家に帰ってきたような気分にひたれるのだ。

テーブルの端には、塩・胡椒をはじめ、基本的な調味料が置いてある。

だがちょっと待て!
これにケチャップをかけてはならない!

最高にうまい!
グアム版オムライスのおいしい作法

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グアムの食卓には、このフィナデニソースが欠かせない。

基本は、醤油系ベースに柑橘類や酢、野菜、唐辛子が漬け込まれている。肉、魚、野菜となんにでも合う、辛いポン酢だと思ってほしい。

もちろん、各家庭やレストランによっても、その作り方は変わる。こちらのフィナデニは、大きめに切られた野菜が主張するタイプだ。生の唐辛子もたっぷりはいっている。

さて、オムライスを食べるか。

まずは、半分に割り、ひと口、ふた口、そのまま味わう。

そしてフィナデニソースを恐れることなくばしゃばしゃとかけ、

がっつく!

ちょっと多いか!? くらいかけて問題ない。

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言ってみれば炒飯なので、それなりに脂っこいわけだが、フィナデニがそれを中和し、次々と口へ運んでしまう次元を越えたフライドライスへと変貌するのだ。

唐辛子と一緒に食べれば、言うことなしの絶品である。

リンダはいつでも待っている
うれしい24時間営業

なによりもありがたいのは、24時間営業だということだ。

昼間をビーチで過ごし、夜は土産を物色していたら、気づけばレストランが閉まっていた……疲れ切った嫁も子供もベッドでごろごろ。

ここが親父の腕の見せ所。店に駆け込み、コンボ フライドライス(Combo Fried Rice)お持ち帰り用に包んでもらうのだ!

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チャモロソーセージとチキンのコンボ。できたて熱々をホテルに持ち帰り、ビールとともに一気に腹へ流し込む。

これ以上の幸せが、あるだろうか?

家庭円満間違いなしである。

困ったときの、リンダ頼み

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2017年1月22日、あいにくの曇天だ。

こんな日は買いものに出かけるしかない。レンタカーでショッピングモールを一通りまわり、夕刻に帰宅。シャワーを浴びて、さぁ夕飯だ。

「しまった、今日は日曜日!」

暑さに浮かれて失念していた。気になっていたレストランのほとんどは、日曜定休なのだ。悩んだあげく、

「困ったときはリンダでしょ」

ということで、一路Linda's Coffee Shopへ車を走らせる。

扉をあけると、いつもの光景、いつもの店員。あぁ、帰ってきたなという安堵感を覚える。

「今日はパロットフィッシュがはいってるよ!」

パロットフィッシュの素揚げ(Deep Fried Parrot Fish, Medium, $18)

f:id:Xphi:20170208174720j:plain本日のスペシャルはパロットフィッシュ。素揚げにしてもらった。

グアムでは肉より魚が高価だ。ペイレスで売っているパロットフィッシュは12ドルだったから、良心的な値段設定と言えるだろう。

いささか揚げすぎな気もしたが、テイクアウトをしたので余熱で火が通ってしまったのかもしれない。

フィナデニをかけて食べるシンプルな一品は、とにかく白いご飯がすすむのだ。

カドゥンピカ(Kadon Pika)

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チャモロのお袋の味、カドゥンピカ。醤油、酢、タマネギ、ニンニク、黒胡椒などでマリネした鶏肉を、唐辛子、ココナッツミルクで煮込んだ辛いシチューだ。

カドゥンピカは店や家によって味付けも変わってくるが、リンダのものはココナッツミルクが入っていない透き通ったスープで、伝統的なタイプといっていいだろう。

一口食べると、むせかえるほど辛い。碗には大量の唐辛子が浮いている。だが、これがクセになってしまうのだ。

汗をかきかき、上半身裸で汁をすすり、ほろほろに煮崩れた骨付き肉にかぶりつく。辛い、暑い、と言いながらも、箸が止まらない。

通常カドゥンピカには酢が入っているが、酸味は強くなく、タマネギの甘みが十分に引き出されているため、日本の肉じゃがにかなり近い味だ。いや、とびきり辛い肉じゃがなんだが。

 

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Information

Linda's Coffee Shop

場  所:Marine Corps Drive, Hagåtña, グアム
営業時間:24時間
Facebookhttps://www.facebook.com/Lindas-Coffee-Shop-The-Whispering-Palms-175587406118183/
Instagram@lindascoffeeshopguam

グアムで食べるナポリピザ—クラスト(CRUST Pizzeria Napoletana Guam)

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グアムに釜焼きナポリピザが上陸!

十数年前、タモン地区のイタリアンで、夕食をとったことがある。

残念ながら・・・・・・残念な味だった。イタリアと東京以外でイタリアンを食べてはいけない。もちろんイタリアに近いヨーロッパであってもだ。

何度も痛い目にあったにもかかわらず、なぜわざわざグアムでピザを食べようと思ったのか。それは、薪オーブンの窯があったからだ。

おいしいピザ、特にナポリピザの鉄則は、粉と水とトマトソース、そして焼く温度にある。窯内が400℃に達しないと、ピザ生地は短時間でふっくらもっちりと焼けない。材料は手に入るが、この温度だけは自宅で再現できない。だからこそ、窯焼きピザには価値があるのだ。

無料送迎で陽気にイタリアン

レンタカーを返却して、パシフィックスター・リゾート&スパのロビーで待つこと10分。迎えのマイクロバスがやってきた。

宿泊しているホテルは山の上なのだが、レンタカー屋から一番近いホテルに無料送迎を頼んだのだ。ワインを飲みたかったし、宿泊先はかなり離れているから、これはとてもありがたいサービスである。

バスを発車させるやいなや、ラジオDJさながらに、日本語と英語をまじえてしゃべり出す運転手。音楽活動をしていて、日本の歌が大好きなのだ。聞けばおじいさんが日本人だというから納得。車内は彼の独壇場。陽気な彼のペースにのせられて、あっという間に店に到着。

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グアムで食べる、ナポリピザ

店内は横に広く、黒とウッド調の落ち着いた色合いだ。入って右手はバー、左手が食事スペースになっている。中央には窯が据えてあり、その手前がオープンキッチンになっているので、より広く感じるのだろう。

メニューを見ると、ピザは2種類ある。ナポリ・スタイルとカリフォルニア・スタイルだ。今回は、ナポリピザを注文することに決めていた。

周りを見ると、ピザはかなり大きい。これにサラダとメインを頼んでしまうと、二人分としては多すぎる。メインは諦めて、前菜にしておこう。

ワインはカリフォルニアのピノノワールだ。

ケールとルッコラのシーザーサラダ(KALE & ARUGULA CAESAR, $12)

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ケールのサラダといえば、キッチン リンゴ(Kitchen Lingo)を思い出す。とろとろの半熟の玉子がのった、あれだ。

結果からいうと、ケールのサラダはキッチン リンゴに軍配があがった(もちろん好みもあるが)。ドレッシングがかなりもったりしているのと、アンチョビのような風味がいささか強い。ケール自体の美味しさというより、ドレッシングを食べさせるといった感じだろう。とはいえ、大ぶりの葉がしっかりしたケールは、食べ応えもあり美味しかった。

ギガンテ・ミートボール(GIGANTE MEATBALL, $12)

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「これ、前菜か・・・・・・?」と顔を見合わせた一品。

握り拳ほどあるミートボールが、ゆるいクリーム状のポレンタに浮いている。濃厚なボロネーゼソースがぴったりだ。ふんわりとした肉の食感が食欲をそそる。

だがやっぱりこれは、メイン料理といってもいいほどのボリュームだ。

ブルスケッタ(BRUSCHETTA, $7)

グアムに行くと、かならず手にとるフリーペーパーが「ISLAND TIME it」だ。誌面のほとんどは広告でそれほど代わり映えしないが、目新しいものがないかと必ず目を通すことにしている。

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そこで見つけたのが、「ピザ(1枚)注文の方にブルスケッタを無料でサービス」という広告だ。「旅の恥はかきすて」という言葉は好きじゃないが、思い切って尋ねてみると、快く応じてくれた。

このブルスケッタ、かなりの実力派だった。通常のブルスケッタは生のトマトを使うが、これは焼きトマトなのだ。チーズもしっかりとしているので、とろっとしたミニトマトバルサミコの相性が抜群。もはやピザなんじゃないか、とも思うのだが、ブルスケッタの新境地をみた。

ブルスケッタの教訓。「フリーペーパーには必ず目を通すべし」だ。

マルゲリータ(Margherita, $14)

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満を持してナポリ生地のマルゲリータが登場。

大きさはあるものの、生地は薄いので、想像より軽く食べられる。食感はナポリのそれよりはさくさく感が強く、もちもち感が劣る。逆に言えば、ナポリピザよりもパンピザのほうが好きな人には、調度いい塩梅ではないだろうか。

チーズとバジルがもう少し多いと嬉しかったものの、スタッフのホスピタリティも含め、満足度の高い夕食だった。もちろん、すべてきれいに完食。

なお、CRUSTは15%のサービス料がかかることも追記しておこう。チップはいらないのかもね(払ったけど)。

Information

CRUST Pizzeria Napoletana Guam

場  所:356 Marine Corp Drive Trinchera Place Hagåtña, Guam 96913
営業時間:【ランチ】11:00-14:00【ディナー】17:00-22:00
Facebook@CrustGuam
Instagram@crust_guam
WEBhttp://crustpizzeriaguam.com/

【二十四節気を食べるおうち八寸】大暑の献立

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2016年7月23日/太陽視黄経 120 度
暑気いたりつまりたるゆえんなれば也(暦便覧)

小暑のころ、メインで使っているiMacが壊れた。パソコンひとつないだけで、こんなにも無力感を感じるとは、まったく情けない。

そして、まだ梅雨はあけていない。というよりも、大暑にはいってようやく梅雨らしくなってきたのだろうか。31日は不安定な空模様だったが、通り雨が過ぎる頃には、青空に虹が走った。入道雲の合間から光が差し込み、本格的な夏の始まりを宣言する。

友人の畑では、長茄子、福耳唐辛子、そしてズッキーニが豊作だ。テラスに植えた紫蘇も、次々と葉が生い茂る。夏の恵みは、あまり手をかけないで、皿に盛ることにしよう。

大暑の八寸

  1. おかわかめの酢醤油和え
  2. 蒟蒻田楽
  3. つくね
  4. 福耳唐辛子の焼き浸し
  5. キムチ(タラの胃、大根)
  6. キーマカレーのポテトグラタン
  7. 長茄子の薬味和え
  8. ボラの刺身

これまでのおうち八寸まとめ

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【二十四節気を食べるおうち八寸】夏至の献立

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2016年6月21日/太陽視黄経 90 度
陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也(暦便覧)

夏至に生まれた者としては、複雑なのである。

もっとも夏を謳歌する、てっぺんの喜ばしい日なのか、

冬にむかい陽が短くなっていく、打ち止めの日なのか。

さらには、双子座の最終日でもあるから、自分のなかにある二面性に、目を向けざるを得ない日なのである。

さて、今年は恒例の宮古島ではなく、台湾に足を延ばした。懸念していた雨よりも、多湿な気候に参ってしまった。ビールを飲んでも飲んでも、皮膚から蒸発していく感覚だ。そのうえコットンの洋服は、汗を吸ったまま乾いてくれない。一眼レフをいれたリュックも肩に食い込み、びしょ濡れだ。

台北日月潭→基隆→猴硐(ホートン)→十分→九分→台北を五泊六日で巡ったわけだが、想像をはるかに超える体力を要する旅になった。

日に日に体力が奪われていくのを感じながら、とにかく食べることだけには集中して取り組んだ。文字通り、食べまくらないと、もたない。

どれほど食べたことだろう。台湾の料理は、初日に食べた臭豆腐以外は、どれも個性的でうまいうえに、安い。これなら、家でつくる必要などない。

バライティに富んだ小麦粉の使い方は、さすがというしかない。スープは塩分が控え目でさっぱりしている。特筆すべきは豆花だ。豆腐をプリンに見立て、甘いシロップや豆や果物などのトッピングをかけて食べる台湾のデザートである。ヘルシーかつさっぱり。これは再現してみたいものだ。

雨空のなか、無事に帰国。東京の夏はこれからだ。

夏至の八寸

  1. おかず生姜をのせた冷や奴
  2. 南瓜サラダ
  3. 夏野菜の浅漬け

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  4. 蒸し豚
  5. 鯵のりゅうきゅう
  6. 大根おろしなめこ、オクラの芽のお浸し

これまでのおうち八寸まとめ

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