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時速1kmの思考

カタプラーナで真だらとメイクイーンのタジン

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久しぶりにカタプラーナ登場。カタプラーナはポルトガルで使われる伝統的な鍋で、二枚貝のようなドーム状の調理器具だ。
タジン鍋とその調理の構造は似ていて、ドーム状の蓋に水分をたくわえ、熱によって水蒸気が対流し、食材が蒸される仕組みだ。ポルトガルは長いことイスラムの影響があったイベリア半島に位置するので、カタプラーナとタジンは異母兄弟くらいの関係があるんじゃないかと思っている。
konpeito.hatenablog.jp

先日仕込んだシトロンコンフィがあまりにうまくできたので、北海道から直送されたという真だら、長崎産の新ジャガイモで、タジン風に煮込んでみることにする。

カタプラーナで、真だらとメイクイーンのタジン

材料

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タラのすき身 347g
小さいメイクイーン 8個
シトロンコンフィ 1/2個 つくりかたはこちらへ
タマネギ 4/3個 薄切り
ニンニク 3片
水  「つくりかた」に記載 ※を溶かしておく
 ※ジンジャーパウダー 小さじ1/2
 ※クミン  小さじ1/2
 ※パプリカ 小さじ1/4+α(仕上げ)
 ※胡椒 小さじ1/4
パクチー 少々
オリーブオイル 大さじ2〜

つくりかた

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タラに軽く塩をして、出てきた水分をしっかりふきとっておく。

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ジャガイモは洗っておく。あまりに小さいので、丸ごと使ってしまおう。

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タマネギは繊維に逆らうようにして薄切り。分量はカタプラーナにきっちり敷き詰められれば問題なし。

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カタプラーナにオリーブオイルを3周くらい回し入れる。

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ニンニクを入れて加熱。

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タマネギをさっと炒めて、ジャガイモ、シトロンコンフィをのせる。

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タラものせる。

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スパイスを水で溶かして、注ぎ入れる。タマネギから水分がどっとでてくるので、タマネギがちょっと見えるくらいの分量。鍋の大きさによって調整してほしい。

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沸騰したら蓋を閉め、ときどきスープを魚にかけてやりながら、ごく弱火で30分。火を消したら、さらに30分くらいおいておくと、ジャガイモにもスープが染み込む。

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食べる直前に温めて、お好みで分量外のパプリカパウダーとパクチーをのせたらできあがり。

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タジンにはクスクスがつきものだけれど、最近はふっくら炊いたキヌアで汁かけ飯風が気に入っている。キヌア100cc、水200cc、オリーブオイルと塩少々を加えて、普通のご飯のように炊くだけだ。

キヌアにタラととろけたタマネギをたっぷりかけていただく。ジャガイモは狙いどおりほくほくだ。
キヌアという食材に懐疑的だった家人も、これを食べるようになって「悔しいけど、キヌアがうまく感じるようになってしまった」と嘆く。術中にはまったり。





カタプラーナ鍋

材質:銅(内側に錫メッキ)
サイズ:直径21cm(1〜2人用)+鍋敷き/日本語レシピつき※IH調理器は非対応
備考:直径26cmあり(3〜4人用)

失敗しない丸ごと塩レモン、シトロンコンフィ

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シトロンコンフィ(Citrons Confit)とか、プリザーブドレモン(Preserved Lemon)と呼ばれている、かつて日本でも一世風靡した塩レモン。今年は気温がよかったのか、レモン自体がよかったのか、これまでになくうまく発酵してくれた。

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漬けたのは在宅勤務初日の3月14日で、使い始めたのがGWに入った頃だった。顔ごと瓶に突っ込みたくなるくらいの豊潤な香り、箸でつかめないほど皮までとろりと軟らかい黄金の実。

ところでこの塩レモン、地域や人によってもつくりかたも様々だが、オーストラリアの料理家 Tonya Jennings は3つの方法を紹介している
ざっくりいうと、

  • レモンと塩のみで漬けるモロッコ式。
  • レモンと塩と熱湯で漬けるフランス式。
  • レモンと塩とオリーブオイルで漬けるギリシャ式。

これまではモロッコ式でつくっていたのだけれど、失敗することがままあった。いま思えば、レモンの種類や個体差によっては果汁が少ないものもある。そうなると発酵する前に乾いてしまってただのしょっぱいレモンになったり、レモン果汁があがる前にカビが生えてしまったり……などなど取り返しのつかない事態になることもしばしば。
漬け込むレモンとは別に、果汁を注いでおけばよかったのかもしれないが、当時は国産レモンを手に入れるのも大変だったし、なにより高価だった。

そこで心機一転、フランス式に切り替えた。はじめからレモンが漬け汁に浸かっているので、乾いてしまうことはない。カビが生えることもない。これなら気軽につくれる。必要なのは時間だけだ。

丸ごと塩漬けレモン〜シトロンコンフィ

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材料

レモン 4個 無農薬のメイヤーレモン
つぶ状の粗塩 大さじ12 MORTON COARSE SALT。大さじ1で20gだった
熱湯 適量
保存瓶 1リットル 熱湯消毒する

保存瓶はアデリアの低型使用。野菜室にも入るので重宝している。






石塚硝子 アデリアグラス CCコンテナー 低型1L CG (保存容器 キャニスター)

商品サイズ:最大:150 x 口径:112 x 高さ:145mm
容量:1000ml

つくりかた

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  • レモンはよく洗って乾かしておく。

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  • レモンの端を切り落とさないように、四つ割り、レモンの大きさによっては六つ割りにする。

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  • 四つ割りにしたレモンを指で開いて、大さじ2の粗塩を挟み込み、切り込みを下にして瓶に詰めたら、レモンとレモンの隙間を埋めるように大さじ1の粗塩を加える。

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  • レモンで瓶がぎゅうぎゅうになるよう詰め込んでいく。熱湯を入れたときに浮いてこないように詰め込むのがコツ。

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  • 熱湯を注いですぐ蓋をしめる。もしレモンが浮いてくる場合は落としぶたをする(私は割愛した)。しばらくは毎日、瓶ごと天地をひっくりかえしながら、一カ月以上常温で発酵させる。

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発酵してくると、レモンの色は鮮やかな黄色から深みのある山吹色になる。漬けはじめは浮きがちだったレモンもしっかりと液体に沈むようになった。

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さっそくにタジンに入れてみたけれど、やっぱりうまい。生のレモンとは別物のまろやかさ。皮はまるで梅干しのような存在感で、ちょっとかじって肉を食べると最高だ! 漬け汁もいい香りなので、肉のマリネにも使える。このままではあっという間に使い切ってしまいそうだから、夏本番を迎える前に、もうひと瓶仕込んでおくかな。

シトロンコンフィを使ったおすすめレシピ

真だらとメイクイーンのモロッコ

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ロッコ風羊のロースト

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鶏肉とジャガイモのタジン

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お題「#おうち時間

久米島産もずく酸辣湯

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酸辣湯は、具だくさんの味噌汁…酸っぱい豚汁のようなものだと解釈してみると、すごく身近な中華料理のひとつになった。
スープの味さえ決まれば、具材なんて好きなものをどんどん加えていけばいいだけ。

もずく酸辣湯を作り始めたのは、久米島出身の沖縄料理店の店主が「たくさん仕入れちゃったからもってって!」と分けてくれたのがきっかけだった。はじめは生真面目に酢醤油で食べていたけれど、いくら旨くてもさすがに飽きがくる。いま思えば、冷凍してしまえば日持ちしたのに、当時は「生もずくだからさっさと喰わねば!」とあの手この手で食べ始める。そのなかでも一番のヒットが「もずく酸辣湯」だった。もともと酢で食べるもずくだから合わないはずがない。春雨の代わりに入れれば糖質制限中でも深夜でも罪悪感なしに食べられる。

うまい酸辣湯はタイミングが命

玉子を入れるタイミング

水溶き片栗粉でとろみをつけてから玉子をいれることで、ふんわりした食感のかき玉になる。

酢を入れるタイミング

黒酢や米酢といった揮発性の酢酸は、加熱すると酸味が飛んでしまうので、加えたら煮立ててはいけない。余談だが、ワインビネガーやリンゴ酢、梅酢、柑橘酢などは、煮詰めても酸味が飛ばない。

もずく酸辣湯

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基本、具材は何を入れてもおいしい自由なスープ。春雨、ベーコン、キノコ類、ネギ、タケノコ……冷蔵庫にある好きなものを加えてほしい。
分量もとりあえず書いておいたものの、神経質にならなくても問題なし。ただし豆腐やトマトなど水分が多い食材をたくさん入れる場合は、煮ていくうちに水分がでてくるので、あらかじめ茹でておいたり、調味料を増やしたりして調整してほしい。
また、干し椎茸や干し貝柱を加えると出汁に深みがでるのでオススメ。その場合は、戻し汁を一緒に加える。

材料

もずく 60g
小エビ ひとつかみ
鶏むね肉 50g 細切り。豚肉のロースとか、ササミとかでもいい
シイタケ 1枚 細切り
豆腐 90g 細切り
玉子 1個
ショウガ ごく薄切り3枚 千切り
スープ
熱湯 600c
鶏ガラスープの素 小さじ2
豆板醤 大さじ1
乾燥唐辛子 1/2本 種を抜く
濃口醤油 小さじ2〜3
砂糖 小さじ1
塩・胡椒 少々
水溶き片栗粉 適量
仕上げの調味料
酢  大さじ2〜 黒酢 or 米酢 or 混合
胡麻油  少々
ラー油  少々
パクチーやネギ 適量

つくりかた

中国料理には上漿(シャンヂャン)とか醃(イェン)といった独特の下ごしらえがある。肉や魚介類の臭味をとりつつ、下味をつけ、旨味を補填し、食感もよくする中華の偉大な技。
面倒臭いがこれをやればお家中華のレベルが格段に上がることは間違いない。が、無理のない範囲でやればいいので、スープをつくる工程まですっ飛ばしてもらってもかまわない。

エビの下ごしらえ

スーパーで売っている輸入エビ、冷凍エビは下処理をするとぷりっぷりのエビに生まれ変わる。

  1. エビの背わたをとる。
  2. エビのひとつまみの塩と片栗粉、同量の水(白いどろりとした液体糊状)を揉み込む。だんだんと汚れがでてくるので一度洗い流し、汚れがとれるまでくり返す(通常2回やればきれいになる)。揉み込んだエビの繊維がもろもろっとほどけたような状態になるはずだ。
  3. キッチンペーパーでエビの水気をしっかりとる。エビを潰さない程度の力加減で、両手でしっかり押さえこむ。
  4. ボウルに入れたエビに、酒を加える。③で失った水分と旨味を補ってやるつもりで、少量ずつ加えて手で優しく和えて、しっとりするくらいが目安。(びちゃびちゃになるくらい入れてはいけない。もし汁気が残っているなら捨ててしまう)。
  5. 塩・胡椒を加えて優しく混ぜる。
鶏むね肉の下ごしらえ

ぱさつきを抑えてつるんとした喉ごしの食感になる。

  1. 胸肉を細切りにする。
  2. 胸肉がしっとる湿るくらいの酒、塩・胡椒ひとつまみで下味をつける。
  3. 卵白を加えて指先でリズミカルに揉み込む。泡が立ってくる。
  4. 片栗粉を加えて、調味液と玉子を吸わせる。とろりとヨーグルトのような薄い膜が肉まとわりついている状態。
  5. 油をひと垂らし加えて指先で軽く混ぜる。落としラップをして冷蔵庫でしばらく休ませる。
下茹でする
  • エビ、胸肉、椎茸はあらかじめさっと下茹でして、七分どおり加熱しておく。アクでスープも濁らない。
  • 豆腐もあらかじめ茹でておくと余計な水分がとれて味が決まりやすいが、今回は割愛。
スープをつくる
  1. 小さじ2くらいの油で豆板醤と唐辛子を弱火で炒めて香りが出たら、生姜をさっと炒めて鶏ガラスープを加えて煮立たせる。
  2. 野菜と豆腐を加えて、弱火で温める。
  3. 具材に火が通ったら、肉とエビを加え、醤油、胡椒、塩・胡椒、砂糖で味付け。豆腐から水分がでてくるので、ここで味見をしておく。
  4. 水溶き片栗粉でとろみを付け、溶き卵を糸状に回し入れたら、ひと呼吸おいてからゆっくり混ぜ(すぐに混ぜると濁る)、火からおろす。
  5. 酢、胡椒、ゴマ油、お好みでラー油をいれる。器に盛ったら、パクチーやネギなどを散らして出来上がり。

トマトともずくの酸辣湯

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同じ分量でトマトを入れたらどんぶりから溢れそうに。味も薄くなったので、塩と濃口醤油で調整。トマトの酸味が合う!
具は、ベーコン、エビ、豆腐、シメジ、ネギ、もずく、トマト、玉子と8種類。どれも冷蔵庫で中途半端に残っていた食材。

下町中華風ニンニクの芽と豚こまの炒め物

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ニンニクの芽というのはけっこう便利な食材だ。というのも、中華風に肉や野菜を炒めるときは、たいていニンニクやショウガといった香味野菜を刻まなければいけないけれど、ニンニクの芽さえあればそういったものはほぼ無用、という結論にいたったからだ。
最近は国産のニンニクの芽も出回っていて、今年もそんな季節が巡ってきたようだ。ホクホクのニンニクの芽というのは、何にも代え難い風味と食感である。

今日は豚肉といっしょに炒めてみよう。いちばん安いこま肉(110円/g)を岸商店で購入。しっかりと脂がのっているので、下味に片栗粉を使わないほうが胃もたれしないことがわかった。ジャジャッと炒めて、ガツガツ食う。これが王道。

豚こまとニンニクの芽の炒め物

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混合調味液は極力シンプルにしたが、これにオイスターソースや豆板醤を隠し味でいれてもうまいので、気分に合わせてどうぞ。上記の写真はオイスターソースと献湯を加えたので、少し色が濃い。

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また、今回はモヤシを使っているが、赤ピーマンなんかも彩りがよくオススメだ。

材料

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豚こま肉 100g 細切りにして下味をつける
ニンニクの芽 200g 3cmに切る
モヤシ ひとつかみ
混合調味液
濃口醤油 小さじ2
紹興酒 小さじ2
砂糖  小さじ1/2
湯  小さじ2
胡椒  少々
水溶き片栗粉 小さじ1/2

つくりかた

下ごしらえをする

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  • モヤシは根を切ってしばらく水につけておく。水に浸かった状態で冷蔵庫に入れておけば、2〜3日日持ちする。
  • ニンニクの芽を切っておく。

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  • 肉に塩ひとつまみ・酒・胡椒をよく揉み込む。
  • 混合調味料を合わせておく。
ニンニクの芽を油通しする

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ニンニクの芽は、揚げるまえにしっかり水気をふきとっておく。かなり油が跳ねるのできばってくれ。
中華鍋に油をたっぷり入れて、中温(170℃くらい)でニンニクの芽を揚げる。ニンニクの芽にシワが寄ってきたら(ひとつ食べてみて、多少歯ごたえが残るくらいで十分)、ザルにあげておく。時間にして、20秒くらい。

もし油通しをしない場合は、塩と油を入れた湯で茹でたり、先に軽く炒めておくという手段もあるが、揚げたほうがホクホクとした食感になるはずだ。
重要なのは、ニンニクの芽は加熱しておかないと、最後に炒め合わせるときに火の通りが悪く、食感がごりごりと生っぽくなってしまうことだ。

本調理する

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強火で豚こま肉を炒めて、全体が白っぽくなり脂が滲みでてきたら、モヤシ(多少の水分が残っていても蒸気がでてよし)とニンニクの芽を加えるごとにざっと鍋をあおり、混合調味料を加えたら手早く!混ぜて出来上がり。

熱々を、白飯といっしょに頬張ってほしい!

かりもち揚げ出し豆腐

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大学を卒業して十数年。いまだに学食の揚げ出し豆腐が忘れられないのは、あのころがまだ眩い人生だったからなのか。
雪のように白い衣はカリカリなのに、噛むともっちりした食感。そこからつるりとした絹ごし豆腐が表れたかと思いきや、口のなかでふわりととけていく。揚げただけの豆腐がstep-by-stepで食感が変わる……学食のおばちゃんをリスペクトしながら毎日のように食べていたものだ。
以来、数多の揚げ出し豆腐を食べてきたけれど、学食のそれを超えるものには出会うことはなかった。

そうなると、自分でなんとかつくるようになるわけだ。試行錯誤した結果、あの「かりもち」食感を生むのは片栗粉だということがわかった。

以前働いていた店でも、揚げ出し豆腐は定番だった。師匠から「豆腐の衣は片栗粉と薄力粉を混ぜて使うと剥がれにくいんだよ」と教えてもらった。たしかに衣がはがれず、とてもつくりやすく仕上がりも美しい。でもやはり、私の目指す食感とは違う。モチモチ食感が足りない。
なので結局、自分流の揚げ出し豆腐に戻ってしまった。

片栗粉一本でつくる揚げ出し豆腐のつくりかたはとてもシンプルな工程だが、少々コツがあるのでまとめておく。

かりもち揚げ出し豆腐のコツ

豆腐の水は切りすぎない

豆腐に重石をして水をきってしまうと、せっかくの絹ごしのやわらかい食感が失われてしまうので、一口大に切ったらキッチンペーパーにのせて、豆腐自身の重みで水分が切れるくらいがちょうどいい。時間にして5分くらいで十分。

豆腐には薄化粧

水分の多い食材を揚げるときは、油はねに十分注意しなければならない。だから豆腐全体を片栗粉でしっかり包み込まなければいけないが、つけすぎると衣がはがれる原因となるのも事実。刷毛でつけるの丁寧な仕事がベストだが、手でしっかり片栗粉でコーティングしたあと、余分な片栗粉をぱたぱたとはたいてやればうまくいく。

衣をつけたら即、揚げる

片栗粉だけの衣は、時間が経つと豆腐の水分と片栗粉が固まって乾いてしまい、揚げるまえに衣がぼろりと崩れてしまう。薄力粉を混ぜる理由はこのためだ。
なので衣をつける前に、揚げ油をしっかり温めておくことを忘れずに。

油の温度

中温(160〜170℃)でじっくり揚げることで、白っぽく仕上げる。豆腐の角を指で触ったとき、がっちり固ければ揚げ上がりの目安だ。

かりもち揚げ出し豆腐

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タレは出汁:濃口醤油:みりんを5:1:1の割合を基本にして、好みで4:1:1や6:1:1あたりで調整してもらいたい。濃口か薄口かも好み次第。
5:1:1でもやや濃いが、大根おろしをトッピングするといい塩梅になる。重要なのは、最終的にどう食べたいか、食べさせたいか、ということだ。これは師匠の受け売り。
上記の写真は、7:1:1の薄口醤油で配合。見た目は上品だったが、やはり油に負けてしまい、パッとしない味になってしまった。

揚げ鍋はいつものこちらを使用。
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材料

絹ごし豆腐 1丁  
片栗粉 適量
タレ
出汁 180cc 出汁のとりかたはこちらへ。
濃口醤油 30cc
みりん 30cc
薬味 適量 大根おろし、ネギ、ショウガ、胡麻などお好みで

つくりかた

  1. タレの材料を一煮立ちさせておく。薬味もあらかじめ用意。
  2. 揚げ油を中温(160〜170℃)に熱しているあいだに、豆腐を切って、キッチンペーパーにのせる。
  3. 豆腐に片栗粉をまぶして揚げる。
  4. 揚がった豆腐を鉢にのせ、タレを流し込んだら、薬味をそえる。

豆腐を使ったおすすめレシピ

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岩鋳製南部鉄器 揚鍋16【揚げ鍋】

●外寸:底径:140 ●内寸:φ160 深さ:75 ●本体重量:1.4kg ●容量:1.1L ●材質:鉄 木 ●電磁調理器対応:200V