2017.09.20 初出
2019.01.30 更新
米デルタ航空が成田〜グアム間の運航を2018年1月をもって終了するというニュースが流れた。北朝鮮がらみのきな臭い事情で、観光客が激減したことも原因のひとつにあるようだ。とても残念でならない。毎年のように訪れているグアムだが、たしかにここ最近は日本人よりも中国、韓国からの観光客が目立っていた。日本人はどこへ行ってしまったのか?
グアムはとても刺激的な島だ。飛行機に乗ればたった三時間半でいけるアメリカ。あまりにお手軽なので、その刺激は旅の経験を積むにつれて鈍ってくるのはたしかだ。フライトまでは「またグアムか〜」と腰が重いときさえある。でもそこにはいつもまだ知らない何かが隠れていて、新たな発見に興奮さめやらぬまま帰国することになる。はじめてグアムを訪れてからはや二十数年、Moggy流の楽しみ方をまとめておくことにした。グアムが大好きだ!
1. 航空券を安く手に入れる
グアムに行くには、旅行代理店でツアーに申し込む、もしくは個人で手配するかだろう。3〜5泊ならば、安いツアーに申し込むほうが安上がりだし便利だ。
それ以上となると長期滞在になるので、航空券とホテルを個人で手配することになる。安い航空会社は米系のユナイテッド(UA)やデルタ。マイルがたまっていれば、特典航空券でいける。ただしデルタは必要マイル数が多いのでちょっと損をした気分にもなる。
UAの場合は、セーバー特典が利用できれば一人片道12500マイル(往復25000マイル)。ところがANAでUAの特典航空券を予約すると片道10000マイル(往復20000マイル)で行けてしまう。ま、空いていればの話だが。だから、日程は特典航空券がとれるところで設定するのが、ベストだ。
グアムは12〜4月が乾季となり、カラッと暑いハワイに負けない陽気になる。ただし年末年始と2〜3月は卒業旅行シーズンのためチケットもホテルも高騰するし、特典航空券もとりずらい。ということで、1月後半がベストシーズンということになる。
2. テイクアウト(to go)を利用する
グアムのレストランで食べるとなると、一人15〜50ドルが相場だろうか。アメリカサイズなので、費用対効果については比較しようもないが、外食は日本よりも割高な気がする。しかも毎食が外食となると、食費だけでけっこうかさむものだ。いや、食費だけでなく胃のほうも疲れてくる。
嬉しいことに、グアムではほとんどのレストランでテイクアウトすることができる。レストランに入り、「Hello! To go, OK?」とにこやかに尋ねれば、たいていメニューを差し出され、座って選んでくれと促してくれるだろう。
さらに、スーパーマーケットではサラダを買おう。容器にパンパンに詰め込まれたベビーケールはゆうに3人分はあるが、6ドルほどだ。これで旅行中の野菜不足を補う。
昼間ならビーチで、夜なら熱々のフードボックスを手にホテルに戻り、ワインを開けてだらだらと食べるのも、バケーションならではの楽しみだ。
グアムにはフィリピン、タイ、中国からの移住者も多く、地元に愛されるカジュアルなアジアレストランが目に付く。アメリカンな食事に飽きたら、ぜひ試してほしい。
3. シュノーケルは持参する
クリアブルーの海。熱帯魚と戯れ、珊瑚に癒される、水中の天国。ではさっそく、シュノーケルをレンタルしよう。以下はヒルトンのレンタル料金である。
レンタル | 費用($) | 時間 |
---|---|---|
シュノーケルセット (マスク、足ヒレ、ライフジャケット) |
15 | 1日 |
ブーツ/ボール/マット/浮き輪 | 5 | 1日 |
カヤック(1人用) | 15 | 90分 |
カヤック(2人用) | 20 | 90分 |
カヤック(底が透明・2人用) | 25 | 90分 |
ペダルボート(2人用) | 20 | 90分 |
ペダルボート(4人用) | 30 | 90分 |
借り放題セット |
38/大人 |
通常シュノーケル一式と、ブーツが必要だ。二人で3日間レンタルしたとすると、
(15+5)× 大人2名 × 3日= $120 となる。115円換算で13,800円だ。
二人でワインをあけてちょいリッチな夕食がとれるくらいのいいお値段。しかもレンタルは機材のメンテナンスが疎かになっていたり、ゴーグルが顔に合わないなど、いろいろと問題もあるかもしれない。
それならKマートで十数ドルで売っているシュノーケルセットを買って3日間遊んだほうが、断然お得だ! と、早まらないでほしい。というのも、ダイビング専門店で扱う商品ならまだしも、その辺で売ってるシュノーケルは安かろう、悪かろうなのだ。
数年前にホームセンターで安いシュノーケルセットを買った友人は、ゴーグルに水は入ってくるは、シュノーケルがあらぬ方向に傾き、まったく楽しめなかったという。(彼女はその後、自分に合ったシュノーケルを購入。そのシュノーケルで初めて潜ったとき、「こんなに楽しいんだ!」と感動していた。)
湾になっているグアムの海は、比較的穏やかで泳ぎやすいものの、ちょっと風がふけばそれなりに波は高くなる。命の保証はない。実際、近年も溺れる旅行者が続出している。
konpeito.hatenablog.jp機材は生命線なのだ。ここをケチっては、楽しい旅行も最悪な旅行になりかねない。シュノーケルは、きちんとしたものを買って、持っていく。これが一番だ。
ちなみにグアムでオススメのダイビングショップはフィッシュアイマリンパークの斜め正面にある MDA だ。決して破格の安売りはしていないが、堅実な商品を売っているし、アドバイスも的確だ。
4. 買い出しはスーパーマーケットで
Pay-Less
私のお気に入りはペイレス(PAY LESS SUPERMARKETS)だ。グアムには8軒の店舗があるが、マイクロネシアモールのペイレスが最大だ。食料品、文房具、キッチングッズ、薬など基本的な生活用品が揃っているし、土産も比較的安く手に入る。
グアムに着いてまず買うのは、2リットルの水と瓶ビール、缶コーヒー(Mr. Bronwn)だ。水はホテルに備えてある小さなペットボトルに移し、缶コーヒーは保冷バッグに忍ばせ外出時に持っていく。そして、泳いでシャワーを浴びたあとの冷えたビールは、たまらない。
Kマート
も大手だ。品揃えはペイレスよりよいものの、食品については微妙に高いと感じた。衣服やオモチャ、スポーツ用品、家具なども売っているので楽しい場所だが、店内は広く、いつも混雑しているので、疲れてしまうのが難点。用途によって使い分けている。
Cost-U-Less
倉庫を改造したような大型店舗。長期滞在者には絶対オススメのスーパーマーケットだ。地元客も多い。食品は大容量、ビールやワインの品揃えは悪くない。ばらまき系のおやつ土産を探すならここが安いだろう。
5. レンタカーの車種にこだわるな
主にタモン地区で過ごす旅行者には必要ないが、レンタカーがあると、グアム旅行は格段に魅力的なものになる。
島を一周をドライブしつつ、眺めの良いレストランでランチをとる。天然プールで泳ぐ。展望台からの景色を楽しむ。ロコが集う噂のレストランへ足を延ばす。人気の少ないビーチで遊ぶ、などなど書き出したら終わらない。
そして格安でレンタカーを借りる極意は、「車種にこだわるな」である。そして仮日程でもいいので、早めに予約することをおすすめする。というのもレンタカー会社によっては先着順で格安料金を設定しているからだ。
街は街の楽しみがあるが、グアムの本当の姿は郊外にある。田舎は道も広く、のんびりしているので、運転のしやすさも抜群だ。
6. 公共交通、無料送迎を使いたおす
グアムでの移動は基本レンタカーだが、空港とホテルは無料の送迎バス、レンタカーを手配・返却時やお酒を飲むときには、公共交通機関を使っている。
有料・無料の便利なシャトルバス
- 赤いシャトルバス(有料)
各大型ホテル、マイクロネシアモール(Micronesia Mall)、グアム・プレミア・アウトレット(GPO)、Kマート(Kmart)など大型モール、ハガニア(Hagåtña)、チャモロビレッジなどを網羅。 - DFSギャラリア エクスプレスバス(無料)
各ホテルからDFSを運行。有料で、各ショッピングモールへのバスも運行している。 - タモンプラザのシャトルバス(無料)
GPO、パシフック・アイランド・クラブ(PIC)、タモンサンズプラザ(TSP)などタモン市内で運行。 - スマートエクスプレス(ルックJTB専用シャトル)
- レオパレス—タモン市内—ウェスティン(無料)
レストランの無料送迎バス
無料送迎バスを運行するレストランも増えてきているようだ。たとえば、
- ローンスター(Lone Star)
- クラスト(Crust)
- チリズ グリル&バー(Chili's Grill&Bar)
- シーフードシェフ(Seafood Chef)※夕食時のみ
- トニーローマ(Tony Roma's)※ロイヤルオーキッドグアムホテル店 夕食時のみ
- カプリチョーザ(Capricciosa)※ロイヤルオーキッドグアムホテル店、パシフィックプレイス店 夕食時のみ
- カリフォルニアピザキッチン(CALIFORNIA PIZZA KITCHEN)」 ※夕食時のみ
夕食の選択肢が増えるという意味では、とてもありがたいサービスなので、フル活用したい。こちらのサイトで送迎サービスのあるレストランを一覧できるが、予約時にレストランに確認したほうがベターだ。
7. ショッピングに時間をかけるな
グアムへショッピングに出かける人も多いだろう。だが、それって本当にお得なんだろうか!?
たしかにグアムはフリーポート(自由貿易港)なので、輸入品に関税はかからない。そのうえハワイと違って準州なので、州税もかからない*1
免税のきくブランド、レチノールクリームのように法律上日本では手に入りずらい商品なら時間を費やす価値はあるかもしれない。ただ最近は、為替の関係もあるものの、日本で手に入れた方が安かった、みたいなものもある。
私の場合、天気が悪い日、干潮、夕方〜夜にかけてを、ショッピングの時間と区切っている。買い忘れた土産があったとしても、最悪、空港内の店で買えるのだから。
JCBカードをフル活用する
グアムは昔からJCBパワーが食い込んでいて、JCBカードを持っているとお得なことが多い。グアム各所に設置してある無料Wifi、レストランのクーポン券、メイシーズでは「JCBカードで買い物するとXX%OFF」といったキャンペーンが多い。
タモン地区にあるJCBプラザ ラウンジにいくもよし、最近ではネットやアプリでもお得な情報があるので、渡航前にチェックしたい。
ちなみに、広い店内ではぐれてしまったときに、Wifiを使ってネット電話で集合をかけるのは有効な手段だった。
生活必需品を買う
なぜか毎年グアムで買ってしまうもの、それは下着と調味料だ。両者ともに、買って後悔することはまずない!
それから日本では手に入らない高濃度のレチノール配合クリーム、サプリメント、オーガニックフードなどはお買い得だ。
そしてBBQグッズはどこも安く充実している。アメリカサイズなんだが、逆に日本では手に入りずらいだろう。
ROSSでお宝発見
ROSS(Ross Dress for Less)は、新品だが型落ちの商品を大幅値引きしているディスカウントストアだ。およそ陳列といった概念はなく、ありとあらゆる商品がごちゃっと置いてある。商品の90%はジャンクなんじゃないか・・・・・・という気もする。
そんな混沌のなかから宝物を探し当てるといった、冒険ショッピング。ただ、商品数も多く、店内も広いので、時間を忘れてしまう落とし穴あり。ROSSで時間をロスしては、元も子もない。おなじみのGPO店のほか、2017年にマイクロネシアモールにもオープンした。
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思わず衝動的に書いてしまった。週末にでもグアムに行ってみようかな、という気になってくれたらこれほど嬉しいことはない。
*1:ただし、店によっては売上税「GRT」「Gross Receipts Tax」6%が徴収されている場合もある。