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時速1kmの思考

グアムBBQ界のニューウェーブ—アス スモークハウス(Asu Smokehouse)

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チャモロビレッジには、さまざまなレストランがテイクアウト専用の屋台を出店している。以前紹介したテリーズ ローカル コンフォート フード(Terry's Local Comfort Food)もしかり。

なかでもグアム在住の友人が強く薦めるのが、スモークBBQの専門店、アス スモークハウス(Asu Smokehouse)だ。

いわゆるBBQソースに漬け込んで網焼きするBBQではなく、ドライラブで燻製にしているのがこの店の売りだ。2014年の「グアムBBQブロックパーティー(Guam BBQ BLOCK PARTY)」では、牛肉と豚肉部門でチャンピオン・グリルマスターの栄誉に輝いたと言うから、どうしたって期待は高まる*1。名物は、長時間燻されたブリスケット(brisket)と呼ばれる牛の肩バラ肉。

週始まりだからだろうか。チャモロビレッジには穏やかな時間が流れ、人もまばら。独特な小鳥のさえずりが響いている。突風にあおられて舞い落ちるプルメリア。ビーチはあきらめて、ここで食事しよう。

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燻製BBQの実力は!?

注文したのは、名物のブリスケットとポークベリーのコンボ(Smoked Beef Brisket & Smoked Pork Belly Combo, $12.75)だ。

チャモロビレッジ内の他店と比べると、少し割高に感じるだろうか。グアムらしくもなく、レッドライスも小盛りだなのだが、燻された肉の香りがふわっと鼻腔をくすぐり、撮影しながら生唾を呑み込んでしまう。

牛ブリスケットの燻製(Smoked Beef Brisuket)

美しく切られているブリスケット。牛肩バラ肉は脂身の少ない淡泊な肉質ではあるが、フォークで刺すと崩れてしまうほど柔らかい。肉本来の旨みが凝縮されているのか、噛むほどにうまい。塩味は薄めなので、特製のBBQソースをつけて食べる。

ここではたと気づく。この肉をサンドイッチにしたら最高なんじゃないか?

映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」に登場する、真っ黒にスモークされたビーフブリスケット*2を思い出したのだ。13時間じっくり燻された肉を前に、みな手が止まらなくなるが、息子の提案によりスライダーとなるのだ。よし、グアムでおいしいパン屋を探さなければ。

豚バラ肉の燻製(Smoked Pork Berry)

豚バラ肉の皮は真っ黒なのだが、焦げたわけではない。この黒い部分が絶品なのだ。とにかくうまい。個人的には、ブリスケットよりも好みだ。

ほろほろ肉とぱりっとした豚の皮を口に放り込み、ゆっくり噛むと、甘味のある脂がじゅわっと口の中に広がり、見事なフレーバー。ブリスケットよりも下味が濃いので、BBQソースもいらない。むしろこの香りがよい味になっているので、必要ないといってもいい。

人によっては脂身が強いと感じるかもしれないが、酸味の強いコールスローが口の中をさっぱりさせてくれるはずだ。

「ここのBBQはうまいわ!」
なんと珍しい。BBQ嫌いがそう言うのだから、間違いない味だったんだろう。

Information

Asu Smokehouse

場  所:Chamorro Garden Apartments, Sgt. Roy T. Damian Jr. St, Hagåtña, 96910 
営業時間:水・金曜日 11:00〜14:00、17:00〜21:00(ナイトマーケット、Following GovGuam Payday
     上記以外  11:00〜14:00
     日曜定休
Facebookhttps://www.facebook.com/asu.smokehouse
Instagram@asu_smokehouse

*1:ちなみに、鶏肉部門の優勝者はメスクラだった。詳細はこちら。

*2:テキサスの州都オースティンの「フランクリン・バーベキュー」。