ひとしきり食べて、飲んで、じゃあもう一杯いこうとふらり立ち寄った店で出会ってしまった気の利いたおつまみ。
長ネギの春巻きもそんな出会いのひとつだった。見た目は普通の春巻きだが具は長ネギだけという潔さ。パリパリの皮から溢れるとろりとしたネギがシンプルにうまい。経済的なのも嬉しい限りだし、こういう料理はホームパーティの一品にしても使い勝手がいいのだ。
さっそく試作にとりかかるが、ただネギを入れただけではちょっとコクが足りない。そこでバターを加えて風味を補うことで、チーズのような濃厚さを演出。
およそ2本のネギが4本の春巻きになったわけだが、なにより驚いたのがネギが苦手な我が家の主がぺろりと3本たいらげたこと。「それ、ネギ1本半ぶんですけど」と突っ込むと「そりゃ記録更新だな!」とにんまり。こりゃネギ嫌いは卒業か!?
長ネギの春巻き
コーヒーフィルターで包むと油ぎれがよし!
材料(4本ぶん)
長ネギ | 2本 | |
塩 | ひとつまみ | |
バター | 10g〜 | |
春巻きの皮 | 3枚 | モランボンの四角いものを使用 |
つくりかた
ネギを転がしながら斜め切りにする。切る角度を少しずつ変えることで、大雑把な千切りになる。
バターを切っておく。
少量の米油でネギを炒める。焦がさないように、中火くらいだ。
しんなりしたら塩とバターを加える。
ネギがとろとろになったら火からあげて、鍋ごと冷やしておく。
春巻きの皮のうち2枚を三角形に切り、1枚は四等分の長方形に切る。三角形の皮に長方形を重ねて、その上に常温にもどったネギをおき、巻いていく。皮を二重にしておくことで、パリパリ食感が長持ちする。
巻き終わりを下にしておいておけば、自然とくっつく。
中華鍋に油をいれて、中温で揚げ焼きにしていく。
具には火が通っているので、皮がぱりっとしたら出来上がり。
ネギだけなのにあとひく美味さである。今回は宴会を想定して、手でつまめるように長い春巻きにしたけれど、一口サイズのピンチョス風もオススメだ。
三角形の春巻きの皮と、正方形に四等分した春巻きの皮を重ねてあるので、こちらも食感バリバリである。