店は見かけによらぬもの
タイ スムージー&グリル(Thai Somoothie & Grill)、マイタイ(Mai Thai)は、グアムで気に入っているタイ料理店だ。思えば、グアムのタイ料理はあまりはずしたことがない。ここパッタヤ(Pattaya)も口コミで評判だ。しかも先日は貸し切りパーティのため入れなかったので、今夜はそのリベンジとなる。
路地の暗がりに怪しく浮かび上がる看板。ここ本当に飲食店なのか、足を踏み入れた途端にダークサイドに引きずりこまれるんじゃないか、と二の足を踏む店構えであることは間違いない。まあ「人は見かけによらぬもの」と言うではないか。必要なのは、ほんの少しの覚悟だ。
カウンターが数席にテーブルも4つほどの、間口同様小さな店だ。ただでさえ狭い店内のそこかしこを飾る国籍不明のアジアン雑貨が不安を煽るものの、店内はほぼ満席で賑わっている。
店員にテイクアウトだと伝えると、「まぁ座ってくれ」とメニューをとりだし、カウンターの席を促してくれた。流暢な英語を話すフレンドリーな青年で、さっきまでくすぶっていた心許ない気分はすっかり晴れた。
待つこと十数分、作り置きかよ! と突っ込みたくなるほどの素速い仕事ぶりなんだが、テイクアウトボックスはしっかり熱い。どうやら出来たてのようだ。
ガパオ(Pad Ka Prao, Regular, $10)
つゆだくのガパオ。ホテルの部屋に充満する新鮮なバジルとナンプラーの香りが食欲を駆り立てる。インゲン、タマネギ、パプリカなど彩り鮮やかで、鶏肉も惜しみなく入っている。
この歯ごたえが残るくらいの大きさに切られた鶏肉には好感がもてる。挽肉でつくったガパオは魅力が半減だ。このボリュームだと別盛りの白飯がいささか物足りなく感じる。ご飯は大盛りにしてもよかった、いや“すべき”であった。
ちなみにこの店ではほとんどの料理に、普通盛り(Regular)、大盛り(Large)がある。都内で食べたら4人分ほどあるだろうか。これがレギュラーだというからさすがここはUSAである。
チキンヌードルスープ(Chicken Noodle Soup, $10)
麺とスープが別盛りなのはありがたいが、ひとつ問題が浮上する。麺をスープに入れるのは、どう見たって不可能だ。かといってその逆もしかり…。仕方なく勢いに任せてスープを麺に入れ、麺をスープに移すをくり返すことになった。白いテーブルは悲惨なありさまだ。
そんなことより問題は味。見た目どおりのあっさりしたスープだ。塩分も薄め。スープとしては薄味もいいんだが、これに米麺が入るとなると、いささかパンチが足りない。うっすら赤い脂が浮いているが、まったく辛くない。スパイシーソース、もしくは唐辛子を頼むべきだった。そして個人的には、ブロッコリーがこの料理にはまったく合わない。テイクアウトしたせいもあるが、火の通りすぎた歯ごたえのないブロッコリーほど食えないものはない。
今回頼んだ料理だけではなんとも評価しがたいが、料理によってだいぶムラがある印象だった。次はパッタイ、グリーンカレーあたりの定番を頼んでみようと思っている。そしてここ数日の教訓は、アジア料理をテイクアウトするなら辛みソースを頼むべし。
ちなみにこの日の夕食には、ペイレスで買ったベビーケールのサラダも追加した。
プラスチックの容器にパンパンに詰め込まれたベビーケールは142gで6ドルだからお値打ちだ。ひとまず野菜不足は回避。
Information
Pattaya Authentic Thai Cuisine
場 所:113 Serenu Ave, Tamuning, Guam 96913
営業時間:月〜土曜日【ランチ】10:00-14:30【ディナー】17:00〜22:00
Facebook:https://www.facebook.com/Pattaya-Authentic-Thai-Cuisine-1410239255880179/