書けないボールペンは
ただのゴミ
このボールペンをもらったのは、10年以上前に初めて就職した会社を卒業したときだ。
初めて手にする高価なボールペンに高揚し、転職した先でもずっと使っていたのだが、ここしばらくはすっかりその存在を忘れていた。
というのも、外国産のボールペンゆえ、替え芯が高すぎることが原因の一つだ。
並行輸入のシュミット(SCHMIDT)の替え芯は一本約800円。しかもインク垂れが酷く、ノートが汚れることもしばしばで、これなら100円のボールペンのほうが使いやすいと、どんどん遠ざかってしまったのだ。
だが、書けないボールペンはただのゴミだということにようやく気づいた。なんとかランニングコストを抑えてレトロを使うことはできないものか!?
書きやすさが評判のジェットストリーム
三菱鉛筆 SXR-200-05
持続的に安く買える替え芯なら、やはり国産ではないかと思いつき、ネットで物色すること数日。三菱鉛筆のSXR-200-05という商品にたどり着いた。カスタマーレビューも上々。ぜひこれを使ってみたい!
Amazonで一本179円。シュミットの四分の一ほどの値段である。これなら無理なく買いつづけることが出来そうだ。
問題は、軸経が合うかどうかなんだが、参考になるサイトもなかったので、ダメもとで買ってみた。
あえなく撃沈!
SXR-200-05の軸経が細く、装着するとガバガバである。まったく使い物にならなかった。無駄金を使ってしまったかとちょっと落ち込みながらも、なんとか対応策はないかとさらに検索を続けること数日。するとこんな商品が浮かび上がってきた。
ボールペン リフィルアダプター PK-01
( パーカー PARKER ボールペン リフィル 対応モデル)
好みの替え芯を、パーカー(Parker)で使うためのリフィルアダプターだ。レトロの替え芯もパーカーのものを使っていたので、もしかしたらいけるかもしれない。
ひとつ800円ということで、すでにシュミットの替え芯の価格を上回ってしまったが、アダプターはランニングコストに入らないということで、無視する。
期待と不安を胸に、ぐっと力を込めて装填。
はいった!
ボールの先端にほんの少し隙間ができて、多少のぐらつきがあるものの、実際に書いてみると気にするほどでもない。
そして、噂のジェットストリームは書き味もよく、インク垂れもまったくない。なにより、使えなかった思い出のボールペンが復活したことへの喜びは大きい。
これからも末永く使っていけそうだ。