mogu mogu MOGGY

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時速1kmの思考

レシピ

【秋の炊き込みご飯祭】カマス飯

【秋の炊き込み飯祭り】カマス飯今日も今日とて、買い出しだ。 が、今日はちょっとだけいつもと違う。湯河原まで足を伸ばしたのだ。 というのも、熱海に家を買ってしまったからだ。昭和8年築の平屋で、海ビューつき、茶室つき、温泉つき、という変わった物件…

イチジクの白和え

イチジクの白和え起床。また正午を超えてしまった。人生にたとえるなら四十代は正午、五十代は黄昏だとある心理学者が言っていたが、なんだか意味をはき違えて実践している気がしないでもない。家人がいれたコーヒーはすでに冷え切っていたので、温め直しに…

もどきナマコ素麺

もどきナマコ素麺と名付けたい家人は朝早くに出社したので、ランチはひとり飯だ。何を食べようかと布団にくるまりぬくぬく瞑想・・・・・・再び目覚めた時には太陽が天高くあがっていた。それにしても、暑い。ニュースいわく30度を超える地域もあるらしく、おおよ…

カッテージチーズの変わり双見揚げ

家庭用の冷蔵庫が2台あるとたいへん便利な反面、デメリットもある。なにをどこにいれたか、管理しきれないことだ。そういう繊細な性格を持ち合わせて生まれてこなかったのだ。 不覚にも、先日は冷蔵庫の奥底からカッテージチーズが現れた。賞味期限が迫って…

紫蘇の実の塩漬け

飯のお供に紫蘇の実二日酔いの朝のことだ。茶碗がたったひとつ、シンクに転がっていた。なんだこれは? 流行りの座敷童か? まったく身に覚えがないが、茶碗は自分専用のものなので、家人の仕業ではないようだ。いったい何を食べたのだろう? バグった脳みそを…

鯛アラと本シメジの炊き込みご飯

一回目のワクチンが終了した。横浜市の予約サイトはコロナ禍の生活なかでいちばんストレスフルかつ残念な出来映えだった。 よく政治家が、国民にご不便をおかけして申し訳ないと陳謝しているが、このサイトは最たるものだと思う。これでデジタル庁を立ちあげ…

しめサバを愛でる

しめサバを好きになったのは、30代もなかばすぎたころだ。 兵庫の山奥に住んでいた祖母は、かつて年に数回サバの棒寿司を送ってくれた。きっと得意料理だったんだろう。いや、もしかしたら東京で暮らす母の好物だったからなのかもしれない。田舎ならではの気…

カマスは炙った皮が旨い

幼少のころからサンマよりカマスに肩入れしていた。サンマを買おうとする母をなんとか思いとどまらせるべくあの手この手で引き留め、それでもダメならなんとか自分の分だけでもカマスにしてくださいと懇願するほど、私は生粋のカマス派である。サンマの放つ…

鴨せいろもいいけど、鴨南蛮も捨てがたい

鴨せいろはうまいが、鴨南蛮も捨てがたい。 このあたりのスーパーでは、鴨がよく特売になっている。しかも特売からすぐに半額になるという奇妙な現象が起きていて、そんな残った鴨を買い占めて翌日の昼食にするのがコロナ渦の楽しみのひとつになっている。鴨…

誰でもできる、うまい鴨せいろのコツ

かつて師匠がつくってくれた賄いのなかでも大好物だったのが鴨せいろ。もちろん正肉はお客様に出すものなので、我々が食べられるのは噛みきれないスジや脂の部分だった。だから正確にいえば「鴨なしせいろ」になっているんだが、それでもこの鴨せいろは侮れ…

冷やしアラビアータはじめました

梅雨入りしそうでしない5月某日。 「そろそろ冷やし中華が食べたいなぁ」とつぶやく家人。個人的見解だが、「冷やし中華はじめました」は梅雨明けがふさわしい。あれは座っているだけでもじっとり汗ばむ夏日に食べるもので、からりと爽やかな五月晴れには似…

根三ツ葉の下ごしらえ

根三つ葉スーパーの一角にある地元農産物コーナーを巡るのがお勤めとなっている昨今だが、まさか根三つ葉があるとは思わなかった。年中出回っている糸三つ葉と違って、茎が太くて白いのが特徴だが、これは栽培方法によってこの違いが見られるようで、葉っぱ…

超バリバリ系フィッシュ&チップス

天候が悪い日、そして市場が開いていない日に地元のスーパーに並ぶのは、宮城産の皮なしタラ。そんな日の夕飯はフィッシュ&チップスのフィッシュに決まりだ。イギリスの、飯はまずいし天気も悪いのは長いこと世界の定評であったから、旅先にイギリスを選ぶ…

うどん粉「讃岐すずらん」で手打ちタリアテッレ

香川のうどん粉「さぬきの夢」でつくる餃子の皮がたいへんおいしいと紹介したのはもう二年も前のことらしい。konpeito.hatenablog.jp 木下製粉 【お試しセット】うどん粉 2種 2kg(1kg×2袋) (小麦粉・中力粉) と 打ち粉150g セットメディア:相変わらず餃子を…

切り落としのマグロめかぶ丼

マグロめかぶ丼マグロの切り落としに出会うと秒速でカゴに入れてしまいがちな人生だ。先週末に三崎港で求めた本マグロの切り落としパックも、大トロ、中トロ、赤身などバライティに富んだ部位がはいっていて、たいへん満足のいく夕食となった。ただごくまれ…

大根の皮のチャプチェ

大根の皮がたまると必ずつくるのがきんぴら。歯ごたえが気に入ったのか、本家ゴボウよりも家人の評判がよく、大根の消費が激しい冬の時期はたいてい食卓にあがる副菜だ。 大根だけでもいいが、人参の切れ端やら菜っ葉なんかも適当にいれてやると彩りも冴える…

セージ香る皮なし自家製ソーセージ

セージの語源は、ラテン語で「救う」を意味する「salvere」からくるそうで、古代から万能薬として珍重されてきた。 集中力や記憶力を高めたり、虚弱体質、筋肉痛に効果があり、強壮剤としても使われてきたようだ。コロナ予防という名目で、極力外出も避けて…

もはやフグ超え? カワハギ【皮剥】の刺身

「ヘタな河豚よりカワハギのほうがうまいよ」と教えてくれたのは御年70になる板長だった。二年前に、醤油でといたカワハギの肝をフグ刺しにつけて食べさせてくれたが、たしかにうまいフグよりもカワハギの肝にやたら感動したのを覚えている。以来、虎視眈々…

カワハギの唐揚げ

数年前、東急ストア五反田店で青森県産の下処理済みのカワハギが売られているのを見て目を見張った。 驚いたのはその大きさで、頭を取り除いた全長が人差し指一本に満たない。このサイズではいわゆる雑魚の部類にはいってしまうだろうこのカワハギを、捌いて…

食品ロスに挑む、皮ごと真っ赤な紅玉のコンポート

浅間りんご農園から紅玉が、文字通り"山ほど"送られてきたので、新鮮なうちに煮ておくことにした。リンゴを皮ごと煮ると皮がやや口に残るので、剥いた皮だけをキッチンペーパーに包んで、実と一緒に煮ると淡いピンクに染まりとてもきれいだ。が、結局その皮…

腰痛からの便秘が改善! 薬膳的な菊芋と鶏肉の腸活スープ

今年に入って何回目だろう。また腰痛が振り返した。急に寒くなってきたせいかもしれないが、とにかく痛い。 10分でも立って同じ作業をしていれば、腰のあたりがジクジクと痛む。あたり、というのは、もうどこが痛いのか分からなくなっているのだ。気を紛らわ…

推し麺マルタイラーメンで担々麺

長いこと推し麺であった「マルちゃん正麺」だったが、ここにきて浮気をしている。浮気というか、やや前のめりでハマりはじめているのが九州生まれの「マルタイラーメン」である。 このビッグデータ時代、日々この麺を買い足していることはすでに周知の事実ら…

ガーキンキュウリの発酵ピクルス

しとしと切れ間ない雨模様のなか八百屋へ走る。こんな日はきっとお買い得品や見切り品があるに違いなく、顔に当たる雨も天然保湿くらいにポジティブに捉えられるから人間とはげんきんな生き物である。店先でアルコール消毒をし、勇んで入店したはいいが、こ…

自家製TABASCO®ソース、のようなもの

毎年かかさずハラペーニョの酢漬けをつくっているが、今年はなぜか国産ハラペーニョがみつからない。在庫はあとひと瓶だったから、心細さが勝ってノリで買ってしまった千葉県産の赤唐辛子。もう後には引けないゆえ、しばらく悩んだ末、タバスコをつくること…

タイ米に変えれば現地感3割増! ジャスミンライスのススメ

五反田の鶏飯店がタイ米を売り始めたので、台風迫る雨のなか5kgせたろうてきた。 デリバリーで三品以上頼めば米も配達してくれると店長さん。次回はぜひお言葉に甘えたい。 レストランが三河屋ビジネスやってくれると意外と便利なのかもしれない。醤油とか酢…

ラーメンがためにチャーシューをつくる

「ラーメンのチャーシューは豚の角煮とは違うんだよ」 家人いわく、チャーシューはラーメンのスープが一体化してひとつのハーモニーを・・・云々・・・日頃からこういうくだらない話を延々と垂れ流す性分だが、近頃は的確なタイミングで生返事を繰り出すことで切り…

激辛好きも沈没death! 森のカレー:ゲーンパー【Kaeng Pah】のつくりかた

ゲーン・パー(Kaeng Pah)を初めて食べたのはタイのコチャーン、カンボジア国境に近い島である。直訳すると、森の(パー)タイカレー(ゲーン)。通称ジャングルカレー(Jungle Curry)と呼ばれている。 メニューに写真がなく、どんな料理か検討もつかなか…

エボダイの姿揚げと骨煎餅

筑地市場にて筑地で一目惚れしたエボダイ。体長15cmくらいの小さなものだったが、愛くるしいつぶらな瞳から放たれるその眼差しから目が離せなかった。ややピンクを帯びたメタリックの輝きは携帯の最新機種のようにも見え、値は張るものの期待感が先走る。調…

山葵風味のバルサミコソース

5年ほど前から年に一度、定期便のように訪れるぎっくり腰。ここのところ調子が良かったもんで、今年はなんとなくやり過ごせる気がしていたが、やはり魔女の一撃は交わせなかった。 台所に立つにもオットセイのような声が漏れ、くしゃみの時には全身で身構え…

渾身の焼鮭

「鮭の皮の焼き方がいつも甘いんだよ」 イラッとしながら"いつも"聞こえないふりを貫いて数年は経過している。そもそも魚・肉全般の皮を苦手としている自分にとって、鮭の皮をパリパリに焼くこと自体、あまり興味のないの人生だった。アイヌの人々は鮭を「カ…