庭仕事の疲労が抜けない。まるで鉛製の背後霊に憑かれたかのように気だるく、ギリギリの戦闘力でスーパーを徘徊。パック売りしている牡蠣を見つけた刹那、身体の全細胞がタウリン!と叫んだ。
そういえば去年の今頃は厚岸から殻付きの牡蠣が届き、引越後の錆びた身体にいたく染みいったものだ。今年は家人が発注していないことが判明し、がっかりしていたのだ。
殻がついていない牡蠣は労力もいらないし食べやすいものの、見た目がちょっと寂しい。そこで薬味たっぷりで彩度を補正することにした。ちょうど、近所の道具屋で辻売りしていたレモンもあるし、新鮮なパクチーも湯河原で手に入ったばかりだ。島唐辛子、生姜、ナンプラー、胡麻油につけこんで、冷蔵庫で冷やす。まぁいつも殻付き牡蠣にのっけているものを混ぜ込んだ、というだけである。
手近のタウリンといえばリポDだ。家人が先ごろ会社から持ち帰ったものが2本、テーブルの隅に置かれていた。灯台もと暗し。タウリンは目の前にあったのか。リポビタンDには1本あたり1000mgのタウリンが含有されている。牡蠣は100g中1300mgと同サイトにあった。
そういえば昔、リポDのキャップでおっとっと晩酌よろしくちびちび飲むのが好きだったが、いま酒に合うのは圧倒的に後者、牡蠣のタウリンだろう。疲労回復を願って、無我夢中で流し込む。
牡蠣と熱海レモンのマリネ
材料
生牡蠣 | 9個 | 必ず生食できるものを |
パクチー | ひとつかみ | ざく切り |
ショウガ | 薄切り3枚 | せん切り |
島唐辛子 | 1個 | 種をとってみじん切り |
レモン | 1/4個 | |
ナンプラー | 少々 | |
胡麻油 | 少々 | レモンの酸味と合うように調整 |
つくりかた
- 牡蠣を流水で洗う。今回はパックのものを使ったが、殻付きを使う場合はこちらを参考に。konpeito.hatenablog.jp
- すべての材料を合わせて、冷蔵庫で30分ほど馴染ませる。