カタプラーナは、鍋に好きな食材を入れて蒸しさえすれば、誰でも立派な一品をつくることができる。つまりは蒸す寄せ鍋だ。だから十人十色、つくる人だけレシピあるといっても過言ではない。なかでも美味そうだったのが、ジャスパー・ホワイト(Jasper White)のカタプラーナだった。
ジャスパー・ホワイトはニューイングランド料理の権威であり、魚貝料理のスペシャリストとして全米では有名らしい。
おおらかに料理をしている姿が気に入ったし、レシピもシンプルだ。
私が使っているのは直径21cmのカタプラーナだ。動画をみた限りではジャスパーのものより小さい。レシピはそこを加味して調整したが、あまりレシピに縛られなくても、いい具合に出来上がってしまうのがカタプラーナの愛すべきゆえん。白ワインでも片手に超ご機嫌で料理するのが、おいしい秘訣かもしれない。
カタプラーナ鍋
材質:銅(内側に錫メッキ)
サイズ:直径21cm(1〜2人用)+鍋敷き/日本語レシピつき※IH調理器は非対応
備考:直径26cmあり(3〜4人用)
ジャスパー・ホワイトの
カタプラーナをつくろう
材料
アサリ | 300g | 塩抜きする |
タマネギ | 小1個(100g弱) | 粗みじん |
ピーマン | 1個 | 粗みじん |
ソーセージ | 100〜150g | ※1 本来はチョリソを使う。 |
ニンニク | 3片 | 粗みじん |
コリアンダー | 適量 | みじん切り |
イタリアンパセリ | 適量 | みじん切り |
オリーブオイル | 大さじ2 | |
ベイリーフ | 2枚 | 小ぶりのものを使った |
オールスパイス(ホール) | 小さじ1/2 | 叩いて潰しておく |
唐辛子フレーク | 小さじ1/2 | チョリソからも辛みが出るので、お好みで |
白ワイン | 100cc | |
トマト | 100g | 皮と種をとってピュレ状にしておく。缶詰でも十分 |
塩 | 少々 | アサリとソーセージから出る塩分で足りない場合は |
※1 ポルトガルのショリーソ(chouriço)使うと本格的だ。
つくりかた
- コンロにカタプラーナをおいて、安定させる。
- 中火でオリーブオイルを熱し、ベイリーフ、オールスパイス、唐辛子フレークを入れて香りを出す。
- ベイリーフが茶色っぽく色づいてきたらニンニク、タマネギ、ピーマンを入れて、よくかき混ぜながら野菜が柔らかくなるまで5〜6分炒める。
- チョリソをいれて1分ほど炒めたら、白ワイン、トマトピューレ、アサリを入れて全体をかき混ぜ、カタプラーナの蓋を閉める。このまま8分蒸す。
- 蓋をあけてアサリの口があいていれば、コリアンダーとイタリアンパセリをふり、底からかき混ぜてソースを全体にいきわたらせる。塩見が足りなければ調整する。蓋を取り外してそのまま食卓へ。
調理中は鍋がかなり熱くなるので、絶対に直接触ってはいけない。ジャスパーはトングを使って蓋を開閉していた。
そして貝の入ったカタプラーナを底から混ぜる、料理を取り分けるのに、大きなスプーンがあるとたいへん便利である。