2016年4月20日/太陽視黄経 30 度
春雨降りて百穀を生化すれば也(暦便覧)
暦のうえでは春の最終章。
例年、穀雨までに夏に使うハーブの種を蒔く。なぜこの時期かというと、雨が降るから、少々水やりをさぼろうともちゃんと発芽し、育ってくれるからだ。ずぼら園芸家にとっては、恵みの雨なのだ。
実はこのクレソンとルッコラ。去年は見事にモンシロチョウをはじめとする芋虫に集中攻撃を受け、一口も食べることができなかった。なので、今年はちょいとばかり気合いがはいっている。
宮崎から日向土を取り寄せ、籾殻燻炭を混ぜ、テラス(屋根がなく虫がはいりほうだい)ではなく、ベランダ(屋根あり)で、ステンレス製の棚の上で育てることにしたのだ。いざとなれば、防虫ネットも張りやすいはずだ。
そんななか、数日前に熊本で大地震が起きた。いまだ余震は続いている。被災された方々の心情を慮ることはできるが、それが実際的な助けにはならない。
食べて、寝て、ただ粛々と日々暮らすことは、つまらないけどありがたいものだ。
地盤はいま、とても崩れやすいだろう。今年ばかりは、雨が少なければいいのにと願ってならない。