mogu mogu MOGGY

mogu mogu MOGGY

時速1kmの思考

野菜

ダルバート覚書

上から時計回りに、ジャガイモ、干し大根、チキンカレー、トマトと発酵青唐辛子のアチャール、水菜の漬物、ダルスープ熱海駅前の第1ビルに入っているネパール料理屋「circle(サークル)」で、ダルバート定食をはじめたとききつけお邪魔した。チキンカレー…

青梗菜と椎茸の塩炒め

目覚めると、左顔面が鈍く痛む。どうしたことか。そっと触れてみても判然としない。寝ぼけ目でよろよろと洗面所へ向かい、電気をつけると、鏡のむこうにお岩さんが立っていた。左目が腫れ上がっているのだ。顔を近づけてよくよく観察すると、顔面の左側だけ…

藻塩で漬けるシンプルな白菜の漬け物

関東で雪が積もる天気予報。白菜を漬けるには絶好の日和だ。 今回は八百屋に教えてもらったコツを踏まえてバージョンアップする。 konpeito.hatenablog.jpおおまかな工程はこのような感じだ。 ①白菜を切る ②干す ③洗う ④下漬け ⑤本漬けたびたび失敗を繰り返…

八百屋に学ぶ白菜の漬け物のコツ

普段の食事のあれこれに物言いをつける家人だが、こと漬け物に関してはまことにうるさい。市販の漬け物にも手厳しく、「これは甘い」だとか「余計な味付けがしてある」だとか、難癖をつけるのが趣味なのだろうか。もしくは単なるマニアか。ではどんな漬け物…

セロリの葉のかき揚げ蕎麦

「セロリが好きなんだよね」と軽はずみなことをいったばかりに、八百屋は毎週、立派なセロリの株をもってきれくれる。その葉ぶりも見事なものだから、捨てるに惜しい。 セロリの葉は、スープやベジブロス、サラダ要員として登板させることが多いが、この冬は…

セロリの出汁漬け

魚屋の女主人おすすめの箸休めはセロリの出汁漬け今年最後の移動八百屋。 見事な葉ぶりのセロリが1株350円だが、先週も買ったので悩ましい。いかんせん量が多すぎるのだ。八百屋に集まる顔ぶれはほとんど変わらないから、この半年で顔見知りも増えた。魚屋の…

熱海おでん駅伝

熱海おでん駅伝移住を境に練り物文化がグッと迫ってきた。さして練り物が好きというわけではないが、余計なものが入ってない練り物はやはりうまい。もちろん練りたて、揚げたてが最上。おでんは大量に作るからこそうまいと信じていたが、最近は薄味で煮てお…

長崎ちゃんぽん風マルタイラーメン

長崎ちゃんぽん風マルタイラーメンコロナ禍で仮住まいをしていたころ、救世主となったのがリンガーハットだった。心身共に崩壊寸前だった自分にとって、マンションからいちばん近く、多少着衣が乱れていようとも、髪の毛がボサボサであろうとも、見て見ぬふ…

ピンクジンジャーエールの素

紅生姜を仕込んだときに残った、ショウガの先っぽ。 赤い部分はガリと一緒に漬けると自然なピンク色がにじみ出して美しいんだが・・・・・・残念ながら家人はガリがそれほど好きでない。というかほとんど手をつけない。 自分はガリがかなり好きな部類の漬け物では…

新生姜の旬は秋だった~紅生姜とガリを漬ける

2.5kgの新生姜夏ごろから八百屋に頼んでおいた新生姜が、ようやく手に入った。 一袋400円の破格。デフレ過ぎやしないかと不安になりながら2つ求めたが、一緒に買い物していた常連が「こんなに要らねぇよ」とさらに半分以上をタダでくれた。 這々の体で持ち帰…

豚とキノコと新生姜のあんかけうどん

ぎっくり腰の再来。 ソロリソロリと歩けるので、痛みの程度は中といったところか。 温泉に入り、スポールバン鍼打って、筋弛緩剤飲んで、ホッカイロを貼って、ゴロゴロと過ごしたものの、痛みがひかない。ぎっくり腰には筋弛緩剤は効かないことが判明。よく…

メキシカンレッドライス

メキシカンなレッドライスある週末のこと、家人は夜中からアイスホッケーへ、そのまま泊まりで、翌日は野球に興じるという。よくもそこまで遊びほうけられるものだと呆れつつも、若干うらやましく、なんだか悔しいので、せめてもの抵抗として五反田でジャス…

マッサを仕込む残暑

新鮮な野菜を求め熱海の街へくりだす木曜日。咲見町にあるイオンでは伊豆や三島の地野菜を販売しており、仕入は毎週木曜日だと判明したからだ。 残暑もピークを迎えた夕暮れは、伊豆産のパプリカがひとつ98円だった。国産で98円は破格といっていい。冬に向け…

労る食事を。豚団子とナツメのスープ

9月の記憶がほぼない。 突然の高熱に襲われた月頭。解熱剤の大量投与で一週間を乗り切ったものの、その後味覚がなくなり2週間。ついにコロナかと観念したが、隣で寝ている家人はぴんぴんしている。四六時中そばにいれば感染するはずなのに。不可解きわまりな…

厚揚げのゴーヤチャンプルー

「実は、ゴーヤチャンプルーは汁だくが好きなんだよね」 10年目にしてそう告白された。 なにかと味にこだわりがある家人は、毎食ごとに「今日の●●は~」と淀みない川のように批評するのが常だが、ゴーヤチャンプルーにおいてはなぜ10年も黙っていられたのか…

老いらくの恋。韓国カボチャのナムル

韓国カボチャ・カボッキーのナムル 「若き日の恋は、はにかみて おもて赤らめ、 壮子時(おさかり)の 四十歳(よそじ)の恋は、世の中に かれこれ心配(くば)れども 墓場に近き、老いらくの 恋は怖るる何ものもなし。」(川田順) 本作りの師匠であるW氏に…

ブッラータチーズ、トマト、紫蘇のサラダ

熱海は梅雨のまっただ中。すっきり晴れない日が続く。 坂の街・熱海では、日々の買い出しにそれなりの体力がいる。買い物カゴを背負い、なまりきった身体に鞭打って坂を上ったり下ったりしている。雨がふればなおのこと、体力が削られる。車がなければ、ちょ…

青年とギュベチ

イスタンブールで出会った青年は、もくもくと炭火で魚を焼いていた。線が細く、まつげが長い色白で、顔つきも幼い。青いオーニングテントが目印の小さなレストランは家族経営で、父親に従い彼もよく仕事をこなしている。テーブルに食事が並び、彼も一息つい…

菊芋の浅漬け

「菊芋は生でイケルよ」と農家のお墨付きをもらってから、浅漬けにどっぷりはまっている。 特に家人は「火を通すより断然うまい」といたく気に入っている様子だ。なんといってもこの歯触りが唯一無二。他の野菜とは一線を画す存在だ。 konpeito.hatenablog.j…

ワサビの辛みは砂糖で引き出せ

ワサビの茎@伊豆村の駅週に一度は函南のスーパーをパトロールしている。 伊豆・村の駅は地物の新鮮な野菜と沼津漁港から直で仕入れた魚が並んでおり、ディズニーさながらのワンダーランドである。静岡ならではと思うのは、ワサビコーナーが常設されている点…

ごほうび飯はタケノコの姫皮ごはん

朝食、昼食を取り損ねた某日。買い出しついでになにか腹にいれようと、スーパーへ向かう坂をくだっていた。時刻は4時近い。熱海のほとんどの飲食店は準備中で、選択肢は限られる。 このままでは行き倒れてしまうと、通りむこうのカフェに賭けた。店頭の看板…

“村神様”に捧げる、かき揚げ蕎麦 ~かき揚げのコツは一家離散にあり~

これほど野球に夢中になったのはいつぶりだろう。 侍JAPANは快調に駒を進めていたものの、気がかりだったのは日本の三冠王・村上選手のことだった。 絶不調のど真ん中。顔つきはどんどん暗くなっていくなか、絞り出すような笑顔がまた見ていて辛い。「日本の…

フライド里芋バカうまじゃん!

堀り立てのサトイモをたくさんもらった。 泥付きで、下半身がでっぷりとふくらみ、いかにもさっきまで土に居りました、という顔をしている。これだけ立派なものはそうはお目にかかれない。都内のスーパーではたいてい4つに一つは腐っているのが常だった。泥…

真竹(マダケ)のグリーンカレー

梅雨入り。 新居のリフォーム状況を視察した帰りに立ち寄った湯河原のJAで目に止まったのは、真竹(マダケ)だ。 「もうそろそろ時期も終わりかねぇ」と呟く地元のおばちゃんは一本ずつ手に取って切り口のチェックに余念がない。 筍ラストスパート到来である…

かくや和え風浅漬け

古漬けになってしまったぬか漬けを、細かく切って醤油で味付けした「かくや和え」という食べ物がある。江戸時代の料理人・岩下覚弥が徳川家康に献上したとか、たくあん漬けの考案者、沢庵和尚の弟子・覚也がつくった(三代・家光が食べたそう)とか、高野山…

見切り野菜のスープ

食材の買い出し前に古本屋を散歩するのが最近唯一の運動だ。 つま先立ちで腕と首を伸ばして上段の棚を眺め、中段は足を肩の位置まで開き腰を捻る。下段ともなればなかばスクワットの状態まで腰を下ろすから、長居すればするほどじわじわと効いているはずだ。…

ロールキャベツ、クズ野菜スープ仕立て

料理にとりかかるときは、まず野菜を刻むから始めている。 皮ごと専用たわしでよく洗い、皮やヘタ、種をザルに溜めておき、水気が切れたところで冷凍庫に保管しているビニール袋にガサッと入れる。これを「くず野菜貯金」と呼んでいる。ガチの貯金はさっぱり…

明日葉の天ぷら蕎麦

明日菜の天ぷら蕎麦明日葉の天ぷらを初めて食べたのは、もう10年以上も前のこと。友人のデザイナーに連れて行かれた原宿の雑居ビルにある八丈島料理の専門店だった。さくさくに揚がった明日葉は軽やかで、ほろ苦く、野趣あふれている。食べるほどに健やかに…

新「貧乏人パスタ」にセージとバターのパスタを内定

セージのバターパスタこれまで貧乏人のパスタといえばペペロンチーノとカッチョエペペが二大巨頭だと思っていたが、その上をいく(下か?)パスタを好んでつくっている。 セージとバターのパスタだ。 東京ではそれなりのお値段で売られていたセージだが、ここ…

心おきなく銀杏を食べたい

翡翠銀杏地獄の銀杏割りから数日後、銀杏割り器が届いたので、まだ在庫があるというのに慌てて真鶴へ遠征、フレッシュな銀杏を手に入れた。フレッシュといっても果肉を取り除いた核の部分である。はるか昔は、イチョウ並木のど真ん中に居を構える祖母と銀杏…