道具
パスタ専用のアルミ片手鍋パスタ愛好家なら誰しもが一度は憧れる、パスタ専用のアルミパン。 アルミパンがパスタにむいている理由はざっくり3つある。 熱伝導の良さ→火力の調整がしやすい。 軽量→パスタを煽りやすい。 色が明るい→乳化したソースやニンニク…
本ブログは食に関する投稿をメインだが、リフォーム・熱海への移住に伴い生活が一変したので、備忘録として残しておきたい暮らしのことも細々と書いていきたいと思う。 先日、入浴システムを銭湯スタイルに変えたという話をした折、「浴室はリフォームを行わ…
「包丁に椿油を塗って保管しておくと切れ味が長持ちしますよ」と教えてくれたのは仮住まいの最寄りスーパーに月一で現れる研ぎ師の兄さんだ。ただ毎度それをするのか?と問われると、ズボラの民には厳しいものがある。そこで注目したのが、研いだあとの包丁…
モノが捨てられない質が災いしてか、もしくは「ないならないなりに」という親の教えが染み付いているせいか、モノを買うときは吟味に吟味を重ねすぎて無為に時間ばかりがすぎていく。石橋を叩きまくったあげく渡りそびれるタイプだ。「あったら便利かもしれ…
地獄の銀杏割り秋晴れの日曜日の昼間、ようやく重い腰を上げる。一週間前に購入した銀杏を、いいかげんどうにかしないとマズイ。家人は昨晩アイスホッケーに興じるため東京へ向かい、翌日は午後から上野で草野球。帰宅すると寝る時間がないから都内で野宿す…
照宝の丸いまな板 24cm仮住まいの台所で難儀しているのは、作業台が狭すぎることだ。シンクとガスコンロの間が30cm弱。愛用していた木のまな板は半分以上はみ出してしまう。作業台が狭いかわりにシンクが広いこの台所にはシンクに渡しがけできるプラスチック…
山田工業所 打ち出し 中華鍋 27cm中華の達人を目指し、リバーライトの炒め鍋(30cm)を使い始めてはや8年ほどがたつが、わけあってこのたび、2台目の中華鍋を導入することになった。konpeito.hatenablog.jpその大きな理由のひとつとして、加齢があげられる。…
引っ越し直前にやってきたセブの古い圧力鍋祖母の遺品を整理したときに発掘された圧力鍋をもらい受けた。 三人の男児を育てきった祖母は料理をするほうではあったが、この圧力鍋はほぼ新品に近い状態で、付属品すべてがそろう完品だ。そもそも私は圧力鍋とい…
どうやって焼けばいいんだ!? 猫に食べられないよう冷蔵庫に隠しておいたホットドッグ用のコッペパンは、すっかり冷えきってしまったうえに、固い。もともと食パンや好物のイングリッシュマフィンは、台所に備え付けてある魚焼きグリルで焼いているが、高さの…
ビタクラフトのミニパンもし家人が私より先に逝ってしまい、一人暮らしになってしまったら、最後まで私のそばにいる鍋はいったいどれだろう……。のっけから陰鬱な話で恐縮だが、ふとそう思ったのだ。若いころは、いろいろとモノが入り用だ。あれもこれも、便…
中華用のお玉を買い換えることにした。これまで使っていた香港製のお玉は、家人がわざわざ買ってきてくれたものだったが、つのる不満はもはや頂点に達していたのだ。決定的な不満は2つ。手持ちの中華鍋(リバーライト製の30cm)に対してお玉の直径が大きい…
Clover ほつれ補修針銀座で半額になっていた洋服を買おうとしたところ、胸のあたりに小さなほつれがあった。試着して気に入ってはいたが、一度目につくと気になってしまうもので、店員に相談する。 「これ、どうにかならないですかね?」。心のどこかでもう少…
年末もさし迫り、ヤットコ鍋への熱が急上昇。それも当然、お節の季節が近づいてきているからだ。 ヤットコ鍋とは持ち手がない雪平鍋(行平鍋)で、柄がないので重ね置きができるため、手狭な厨房でも重宝する昔ながらの鍋である。 働いていた和食店ではこの…
魚焼きグリルを使うストレス ガスコンロで炭火焼きの味!? Kan焼上手でいろいろ焼いてみる 鶏胸肉と豚カシラを焼く 鳥モモ肉を焼く ハモを焼く 鰆の西京焼き 塩鮭を焼く シシケバブを焼く コッペパンを焼く Kan焼き上手のお手入れ カンダ焼き上手のメリットと…
エプロン選びにあれだけ苦労するとは思いもしなかった。デパート、大型スーパー、雑貨屋などあちこち見て回ったが、どれも一長一短。ピンとくるものがなく、あったとしてもえらく高値のものばかり。 もうなんでもいいかと、あきらめかけたころ見つけたのがこ…
一流の料理人は、冷蔵庫の中が美しい。 半調理された食材、用途別に切っておいた食材など、それらが整然と並んでいるものだ。何がどこにあるのかは一目瞭然。早めに使うべき食材は手前におき、もれなく使い切る。これが料理上手になれる、誰でもできる第一歩…
世の中、木べらフェチってけっこういるんじゃないだろうか。私といえば、旅へでるたびに現地の調理道具を物色するんだが、なかでも木べらは軽くて持ち帰りやすいのでつい買ってしまう土産のひとつ。旅先で悩みすぎるのは時間の無駄。いつの間にか木べらが増…
ターナーとフライ返しは、似て非なる調理器具 魚をうまくひっくり返せない苛立ち。目玉焼の黄身が潰れたときの喪失感。餃子の皮が剥がれたときの絶望感。ほとんどが、あと少しで完成する! という場面で起こる悲劇の数々。そろそろ我慢も限界だ。初めてひと…
基本は弱火驚異の熱伝導 去年、友人の料理人がゆずってくれたアルミのフライパンは直径30cm。我が家のフライパンのなかでも頂点に君臨する王様のような存在で、大きな魚を丸ごと蒸し上げるアクアパッツァも余裕である。ようやくコイツとの相性もよくなってき…
餅は餅屋天ぷらには天ぷら鍋 最近、よく天ぷらを揚げるようになった。そう、ついに、ついに揚げ鍋を買ってしまったのだ。この境地に達するまで、かれこれ五年もかかったことになる。いま思えば、「なんでもっと早くに決断できなかったんだろう?」という後悔…
はじめて香港でセイロを手に入れてからはや数年、あまりの使い勝手のよさに、いつのまにか3台に増えてしまい、棚のひとつはセイロで埋まっている。場所はとるしカビも心配、当初は半信半疑で使いはじめたセイロだが、いまや手放せない調理器具になってしまい…
あまりの猛暑に七月は息をするのも億劫だったが、八月も半ばになると「東京○日間連続雨」「世界中で異常気象」というテロップを目にする毎日。暑けりゃ暑いで文句をいうくせに、夏らしさがなけりゃないでどこか物足りないというのも勝手なもんである。まあ騒…
来客時にかぎってアクシデントはあるもので、先日は鍋の蓋が壊れてしまった。正確にいうと、持ち手の部分が溶けてポロリと落ちたのだ。 なんたることか! 愛用していたのは自立する鍋蓋で、ゆるやかなドーム状になっているものだった。複数の大きさの鍋にも…
我が家はいまや侵略の危機にある。姿かたちを変えてはいるものの、みな同じ目的をもって我が家に住み着いたとみえる。総称おろし器。改めて数えてみると、9体、いや8体だった。 おろし器のリストラについて考える これはアメリカのことを笑っちゃいられない…
中華屋直伝! 水溶き片栗粉の奥義 いつもの店の、いつものカウンター。今日も厨房を見ながら冷酒をいただく。板前Kの動きはいつ見ても興味深い。ひとつの動作に何か秘密が隠されているんじゃないかと、ストーカーのように目で追ってしまうのは私の悪い癖だ…
我が家の台所は狭い。だからこの鍋を買った理由はひとつだ。重ねられて場所をとらないからである。直火で使える浅鍋と深鍋、そして穴あきのコランダーとボウルにガラスの蓋が付属している。直径14.5cmの小ぶりな鍋が届いたとき、「ボウルはいらないから、鍋…
迷走する日本の家庭料理 超初心者のための厨房学入門 料理初心者はまず中華鍋を買うべし 家庭でつくるチャーハンのコツ 迷走する日本の家庭料理 これは日本独特の現象ではないかもしれないが、日本の家庭料理はますます複雑、混迷を極めているような気がする…
ポルトガルのおいしい銅鍋カタプラーナ 銅でできた亀をふたつ合わせたような形をしたカタプラーナ(Cataplana)はポルトガルの伝統的な鍋なんだが、日本の玉子焼き鍋を凌ぐほどの個性的な出で立ちをしている。初めてカタプラーナを目にしたのは、「コウケン…
最後の晩餐で何を食べたいか。数十年前から答えは変わっていない。玉子だ。調理法は問わず、玉子ほど多才な食材はないし、あらゆる点で完全食である。なかでもだし巻き玉子は、世界中あまたの玉子料理のなかでも異質な存在だ。調理は家庭料理とは言えないほ…
「おめでとう。これ使ってみて」 祝いの品と友人から手渡された箱は、見た目よりもずっしりしていて、ちょうど骨壷のようだ。早速あけてみると、それは黒い土鍋だった。長谷園というメーカーで、読み方はあのお茶漬けの永谷園と同じだ。 「それでお米を炊く…