mogu mogu MOGGY

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時速1kmの思考

揚げる

セロリの葉のかき揚げ蕎麦

「セロリが好きなんだよね」と軽はずみなことをいったばかりに、八百屋は毎週、立派なセロリの株をもってきれくれる。その葉ぶりも見事なものだから、捨てるに惜しい。 セロリの葉は、スープやベジブロス、サラダ要員として登板させることが多いが、この冬は…

テキトーがうまいイカゲソの天ぷら

真鶴産のイカのゲソが三杯で500円。ちなみにホールでは一杯680円だ。黒光りして色艶よし。これならゲソもうまかろう。手持ちの『[図解]さかな料理指南』にあるイカゲソの天ぷらをつくろう。 ゲソの天ぷらといっても足をそのまま揚げるのではなく、ミンチに…

“村神様”に捧げる、かき揚げ蕎麦 ~かき揚げのコツは一家離散にあり~

これほど野球に夢中になったのはいつぶりだろう。 侍JAPANは快調に駒を進めていたものの、気がかりだったのは日本の三冠王・村上選手のことだった。 絶不調のど真ん中。顔つきはどんどん暗くなっていくなか、絞り出すような笑顔がまた見ていて辛い。「日本の…

フライド里芋バカうまじゃん!

堀り立てのサトイモをたくさんもらった。 泥付きで、下半身がでっぷりとふくらみ、いかにもさっきまで土に居りました、という顔をしている。これだけ立派なものはそうはお目にかかれない。都内のスーパーではたいてい4つに一つは腐っているのが常だった。泥…

明日葉の天ぷら蕎麦

明日菜の天ぷら蕎麦明日葉の天ぷらを初めて食べたのは、もう10年以上も前のこと。友人のデザイナーに連れて行かれた原宿の雑居ビルにある八丈島料理の専門店だった。さくさくに揚がった明日葉は軽やかで、ほろ苦く、野趣あふれている。食べるほどに健やかに…

カッテージチーズの変わり双見揚げ

家庭用の冷蔵庫が2台あるとたいへん便利な反面、デメリットもある。なにをどこにいれたか、管理しきれないことだ。そういう繊細な性格を持ち合わせて生まれてこなかったのだ。 不覚にも、先日は冷蔵庫の奥底からカッテージチーズが現れた。賞味期限が迫って…

魚屋のおばちゃん推し「ホウボウは天ぷらにせよ!」

さっさと仮住まいから脱却したい思いとは裏腹に、新居探しは難航している。 土地勘のある宮古島とかグアムなんかに移住してみたいが、家人の仕事の状況からしてさすがにそこまでは踏み切れず、とにかく東京へのアクセスがよいところ、海が見えるところ、安く…

超バリバリ系フィッシュ&チップス

天候が悪い日、そして市場が開いていない日に地元のスーパーに並ぶのは、宮城産の皮なしタラ。そんな日の夕飯はフィッシュ&チップスのフィッシュに決まりだ。イギリスの、飯はまずいし天気も悪いのは長いこと世界の定評であったから、旅先にイギリスを選ぶ…

カワハギの唐揚げ

数年前、東急ストア五反田店で青森県産の下処理済みのカワハギが売られているのを見て目を見張った。 驚いたのはその大きさで、頭を取り除いた全長が人差し指一本に満たない。このサイズではいわゆる雑魚の部類にはいってしまうだろうこのカワハギを、捌いて…

戯れの極小アジフライ

頭から尾までの長さは手の平サイズの鯵が特売だった。さっそく南蛮漬けにしようと意気込んでいたものの、帰宅した途端に膝からがっくりと崩れ落ちる。iPhoneの万歩計を見れば10000万歩越えである。ちょっと風邪っぽいときに不用意に熱を測ってしまい、予想以…

エボダイの姿揚げと骨煎餅

筑地市場にて筑地で一目惚れしたエボダイ。体長15cmくらいの小さなものだったが、愛くるしいつぶらな瞳から放たれるその眼差しから目が離せなかった。ややピンクを帯びたメタリックの輝きは携帯の最新機種のようにも見え、値は張るものの期待感が先走る。調…

かりもち揚げ出し豆腐

大学を卒業して十数年。いまだに学食の揚げ出し豆腐が忘れられないのは、あのころがまだ眩い人生だったからなのか。 雪のように白い衣はカリカリなのに、噛むともっちりした食感。そこからつるりとした絹ごし豆腐が表れたかと思いきや、口のなかでふわりとと…

手羽先チューリップをパリッと素揚げにする仕込み術

素揚げした手羽先の皮をパリッとさせるには、どうしたらいいか。これがしばらくの悩みの種だった。粉をつけて揚げる唐揚げに比べるとどうも難易度が高いように感じる。「低温から揚げる」「二度揚げする」とかいろいろやってみたものの、皮とパリッとさせれ…

なぜふきのとうは苦いのか? 

「なんでふきのとうが苦いのか、知ってる?」 「冬になまりきった身体を起こすため、かと思っていました。冬眠から覚めた熊とか食べるとか?」 「うーん、きっとそれもあるだろうね。これはお客さんから聞いた話なんだけど・・・・・・」 苦味という成分は、身体に…

これぞ大人の食道楽! うずら卵のフライ

【2017.06.08】初出 【2019.08.22】調理工程を追加しました。バケツでプリン、蛇口からオレンジジュース、ボウルにババロア……幼少のころ憧れていた飯のひとつに、うずらの玉子だけをひたすら食べるというものがあった。我が家ではうずらの玉子は1人1個という…

パリパリとろり長ネギの春巻き

ひとしきり食べて、飲んで、じゃあもう一杯いこうとふらり立ち寄った店で出会ってしまった気の利いたおつまみ。 長ネギの春巻きもそんな出会いのひとつだった。見た目は普通の春巻きだが具は長ネギだけという潔さ。パリパリの皮から溢れるとろりとしたネギが…

宮古島の珍野菜! ドラゴンフルーツのつぼみの天ぷら

毎年恒例の宮古島旅行からぶじに帰京。島に着いたときは雨模様だったが、てるてる坊主をつくった効果がでたのか、その後は天候にも恵まれ、青い海とおいしい島料理を満喫した。 さて、今年一押しの食材はドラゴンフルーツのつぼみだ。島のシェフたちも注目し…

手羽先記念日に、肉汁あふれる手羽先の唐揚げ

6月14日は手羽先記念日らしい。 どんな語呂合わせなんだろうかと悩んでしまったが、どうやら手羽先で有名な「世界の山ちゃん」の創業記念日ということらしい。そんなん、思いつくわけがない。 私はいまだ「世界の山ちゃん」未経験なんだが、名古屋出身者に言…

葉つきにんじんのかき揚げのおいしいコツ

しりしりキャロットラペに続いて、葉付きにんじんのかき揚げをつくる。 いつもは天ぷら粉を使っているんだけれど、今回は薄力粉と片栗粉と水で衣をつくり、卵液を使わない。なので少し白っぽい仕上がりだけれど、素材の色、緑とオレンジ色がよく映える。気温…

宴会の鉄板! カリッとほくほく皮つきフライドポテト

フライドポテトは別腹らしく、どんな宴会でも必ずあっという間に売り切れるからあきれてしまう。 フライドポテトは手軽にみえて奥の深い料理だと思う。表面はカリッと中はほくほくのフライドポテトをつくるにはなかなかに難しい。 理論上は、低温(120〜165℃…

なすの翡翠揚げ

今年もナスが出回りはじめたせいか、ナス料理に関する記事のPVが急上昇。特に「色よく仕上がるナスの揚げ浸しのコツ」はよく閲覧されているみたいで、夏の始まりを大いに予感させてくれるじゃないか。 konpeito.hatenablog.jp今日も揚げたナスを使った小さな…

三色とり天

とり天は思い立ったが吉日、すぐに揚げて食べられる手軽さがいい。胸肉をつかえば財布にも優しく、ついでに良質のタンパク質もとれるから健康維持にも一役買ってくれる。 デメリットをあえてあげるとすれば……大量につくると食べ飽きてくるという贅沢な悩みく…

手羽先チューリップで一口チキン南蛮

konpeito.hatenablog.jp手羽先チューリップの魅力のひとつは、ワンバイトできるところだ。スペインでは一口で食べられるピンチョスがどこのバルでも並んでいるが、日本生まれの手羽先チューリップも立派なピンチョスになるにちがいない。今回は宮崎名物チキ…

手羽先チューリップの唐揚げ

konpeito.hatenablog.jp手羽先チューリップが出来上がったら、まずは王道の唐揚げからいっていよう。揚げたあとに味のアレンジが効くように、調味料はシンプルにした。 手羽先チューリップの唐揚げ 材料 手羽先チューリップ 8本 濃口醤油 大さじ1 酒 小さじ2…

鰤のカマは揚げてさっぱり「ぶりかま酢」

鰤のカマの調理法といえば「焼く」「煮る」くらいしか思いつかなかったし、実際それが定番だろう。 だから、鰤のカマを揚げて、酸味の利いたタレにつけこむ「ぶりかま酢」という料理を板長がつくってくれたときはとても新鮮で、すっかりはまってしまった。カ…

メゴチを松葉おろしにして天ぷらで喰らう

魚屋でたまに見かけるメゴチ。たいてい売り場の目立たない場所においてある。 だがこちらもギンポと同じく、江戸前天ぷらの雄。1パック200円と格安なんだが、残念なのは「こちらの魚は下処理いたしません」とパックに明示してあることだ。たしかに、この小さ…

土佐酢で一品。夏の真鱈、香味野菜ソース

季節はずれの真鱈を発見。 はて、夏のタラはうまいんだろうか? 切り身自体は透き通っていて食欲をそそられる。 調べてみると、夏のタラは白子や真子をなんかをたくわえてないぶん身に旨みが凝縮されるそうで、冬のタラとはまた別格のうまさがあるという。仕…

破裂しない! 桂むきして揚げるトウモロコシの天ぷら

トウモロコシの天ぷらにはトラウマがある……火傷だ。夏の盛り、タンクトップ一枚でトウモロコシの天ぷらを揚げていたときのこと。トウモロコシが突然大爆発して油が飛び散り、右顔面と腕に多量の油をかぶってしまったのだ。その数日後には宮古島の海に潜って…

梅雨明け宣言とイワシの梅肉揚げ

さきほど気象庁が東京の梅雨明け宣言を報じた。さほど雨が降った記憶もなく、6月の梅雨明けは初めてのことだそう。今年の夏は猛暑だとささやかれていたが、水不足も必至かもしれない。6月に関東で水揚げされるイワシのことを入梅イワシとよび、これから旬の…

色よく仕上がる“ナスの揚げ浸し”のコツ

ナスの揚げ浸しがむずかしいのは、揚げたナスの色が悪くなってしまうことだ。いかに美しい紫色を出すか、これがナス料理の真骨頂だろう。 こちらは色が抜けてしまった失敗作。いやぁ、目もあてられん。悲哀に満ちた色合いに食欲も吹っ飛んだ。これまで何度も…