読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

mogu mogu MOGGY

時速1kmの思考

それぞれのおふくろの味—白和えご飯

「うちのおふくろの味ってなんだったけ?」そう母にたずねたのは数年前のことだ。気づけば母もそろそろ70歳にとどこうとしている。60代半ばになってサルコイドーシスという難病にかかかり、がくっと痩せて愚痴りがちだが、いまだ銀座へ出かけるとなると生気…

使ってよかった暮らしの道具 長谷園の「かまどさん」

「おめでとう。これ使ってみて」 祝いの品と友人から手渡された箱は、見た目よりもずっしりしていて、ちょうど骨壷のようだ。早速あけてみると、それは黒い土鍋だった。長谷園というメーカーで、読み方はあのお茶漬けの永谷園と同じだ。 「それでお米を炊く…

【続】三ツ星シェフを目指せ! キューバサンドイッチへの道⑤〜キューバブレッドを焼く

先日の記事でキューバサンドイッチは一度お休みしようと思っていたのだが、やはりキューバブレッドなるものが気になって眠れなくなってしまったので、焼いてみることにした。 参考にしたのは、前回紹介したFood WishesのシェフJohnのレシピだ。 foodwishes.b…

三ツ星シェフを目指せ! キューバサンドイッチへの道④〜ついに完食

そういえば、すっかりキューバサンドの記事が尻切れとんぼになっていたことに、先日気づいた。そもそも去年パソコンがクラッシュしてから、ブログを更新が滞り、食べたことすら忘れていた始末なので、後ればせながらご報告まで。前回は、肉を焼いたところで…

白飯おかわり! ボリューム満点のタイ料理—パッタヤ(PATTAYA)

店は見かけによらぬもの タイ スムージー&グリル(Thai Somoothie & Grill)、マイタイ(Mai Thai)は、グアムで気に入っているタイ料理店だ。思えば、グアムのタイ料理はあまりはずしたことがない。ここパッタヤ(Pattaya)も口コミで評判だ。しかも先日は…

グアムいち押しのベトナム料理店—フォー バシ(Pho Basi)

ボリューム満点! うまい! 安い! のフォー専門店 夜の街を走っていると、ひときわ目立つ看板が現れる。フォー バシ(Pho Basi)だ。人気のベトナム料理店らしく、昼も夜も店の前は車でいっぱいだ。 外からは分かりづらいが、白を基調とした店内はとても明…

グアムのフードトラックを食い尽くせ①—ハファ フリ(Hafa Huli)

フードトラックというグルメの原石 メスクラ(Meskla)、モサズ・ジョイント(Mosa's Joint)の共通点。それはいずれもフードトラックが繁盛していることだ。グアムの飲食業で成功するひとつの道は、フードトラックなのかもしれない。つまり登竜門だ。フード…

GENさんのスパムステーキ

お題「材料3つ以内ですぐできる酒のアテ」 庶民のテリーヌ、SPAMに目覚める夜 沖縄の県民食ポークランチョンミート、通称SPAM(以下スパム)。知りあった沖縄出身のハーフ美女は、実家では日々の食卓にかかせない食べ物だと説明してくれた。小ぶりで淡いそ…

続・失敗しないポーチドエッグのつくりかた[空き缶編]

空き缶を使ってポーチドエッグをつくってみよう 『dancyu 日本一の卵レシピ』に、小枝絵麻氏による空き缶を使ったポーチドエッグのつくりかたが紹介されていた。dancyu 日本一の卵レシピ (プレジデントムック)posted with カエレバ プレジデント社 2016-05-2…

キュウリ嫌いの同志におくるポテトサラダ

キュウリが嫌いだ。 どれくらい嫌いかというと、サンドイッチから可及的速やかにキュウリを抜き取ったとしても、キュウリの残り香のするパンに、うっ…となる。もちろんキュウリの断片が紛れ込んでいようものなら、即発狂である。 なによりあの匂いがいけない…

目玉焼き

お題「材料3つ以内ですぐできる酒のアテ」 目玉焼き 小さいころ朝食の定番だった目玉焼き。これがちょっとした揉めごとの種になっていた。というのも、父さんはとろとろの黄身が好きで、生卵が苦手な母さんは堅焼き派、そして私は黄身の縁は固まり中心はと…

青海苔レンコン

お題「材料3つ以内ですぐできる酒のアテ」 青海苔レンコン いつもより少しだけ上等な青海苔を買ったので、冷蔵庫に転がっていたレンコンで味見してみることに。味付けは塩のみだから、青海苔の香りが際立つ。きんぴらのように味が濃くないので、スナック感…

新玉葱のかき揚げ

お題「材料3つ以内ですぐできる酒のアテ」 新玉葱のかき揚げ 油は大量に使うし、後片付けも面倒だしで、敬遠しがちだった天ぷら。「揚げ物が一番楽だよ!」という友人のひと言で考え直してみた。たしかに、味付けのことをそこまで深く考える必要はないし、…

ロスティ

お題「材料3つ以内ですぐできる酒のアテ」 ロスティ 新しいおろし器を買って、はまってしまった料理の一つ。ロスティはスイスのジャガイモ料理だが、言ってみればジャガイモのお好み焼きだ。肉料理の付け合わせにも合う。 材料 ジャガイモ 2個 バター(無塩…

島らっきょうの胡麻油炒め

お題「材料3つ以内ですぐできる酒のアテ」 島らっきょうの胡麻油炒め 行きつけの沖縄料理店で生まれた一品。もともとは「豚肉と島らっきょうの炒めもの」だったが、あえて豚肉抜きでつくってもらったのが事の始まり。泡盛はもちろん、日本酒もすすむヘルシ…

豆腐の玉子とじ

お題「材料3つ以内ですぐできる酒のアテ」 豆腐の玉子とじ 風邪気味のとき、呑んだあと、ダイエット中、罪悪感なく食べられる最強の酒菜だと自負している。調理時間も4分弱とスピード料理。これを作りはじめてから、家に豆腐がないと落ち着かないほどだ。 …

EAT THE WORLD ep6. 禁断のキューバ

青い空、色彩豊かなキューバの首都ハバナは、数十年前と変わらない姿だ。 1960年代のカストロ台頭以来、アメリカにとっては近くて遠い国だったキューバ。この国の食文化は政治に大きな影響を受けてきた。限られた食材や道具で人々の胃袋を満たすべく、キュー…

EAT THE WORLD ep5. 世界一のピザ

30年来の友人であるナンシー・シルバートン(Nancy Silverton)よれば、世界一のピザ職人はフランコ・ぺぺだという。 ナンシー自身もパン職人だが、ロサンゼルスに開いたピザ専門店モッツァ(MOZZA)は人々の舌を唸らせ、ミシュランを獲得。2014年にはアメリ…

EAT THE WORLD ep4. 料理の啓蒙

エメリル・ラガッセが訪れたのは韓国のソウル。ここで学ぶのは、料理の技術、知識といったものではない。料理の精神世界へと足を踏み入れるのだ。エメリルは、韓国系アメリカ人シェフのダニー・ボウイーンと、エメリルのマネジャーであるシェップ・ゴードンと…

EAT THE WORLD ep3. モダニスト料理の巨匠たち

モダニスト料理、前衛料理、あるいは分子ガストロノミーなどと呼ばれる分野がある。なんと呼ぶにせよ、まっ先に思い浮かんだのが、世界を魅了したスペインのエル・ブジだ。というのも、「エル・ブリの秘密 世界」というドキュメンタリー番組を見ていたからだ…

EAT THE WORLD ep2. 小籠包

マリオ・バターリ(Mario Batali)は手打ちパスタの名人としてNYのイタリアン業界を牽引するシェフだ。豊かな体躯に派手な金髪。皮肉混じりのジョークを交えて豪快に笑う姿は、いかにもイタリア系のおっさんだ。 グリニッジ・ビレッジのバッボ(BABBO)でエ…

EAT THE WORLD ep1. 新北欧料理 

2004年、スカンディナビア半島で食の革命が起こった。その名も「新北欧料理(ニューノルディック・キュイジーヌ)」。 地元の食材が見直され、伝統的な調理法が復活したのだ。世界の美食家を虜にしたデンマークはコペンハーゲンの「ノーマ」を皮切りに、この…

EAT THE WORLD ~エメリル・ラガッセと世界を食す~

ひょんなことからAmazon Primeに入会することになった。目的は買いものだ。WOWOWに入会しているので、プライム・ビデオには興味がなかったんだが、ふっと「深夜食堂」が見たくなって、ドラマ版から映画まで一気に見てしまった。 たしかに、WOWOWとはまた違っ…

グアム最強のティナクタックバーガーにかぶりつく—ピカズ カフェ(Pika's Cafe)

2016.02.01 初出2017.02.12 更新(2017.01.21に再訪。「グアム最強のティナクタックバーガー」を末尾に追記) グアム人の、グアム人による、グアム人のためのPika's Cafe 「このあいだ12時ごろに行ったら、1時間以上待たされたよ!」 そう言いながらも、グア…

グアムで食べる、古き良きアメリカ料理 — スリー スクエア(Three Squares)

「そろそろチャモロ飯は飽きたよ。いわゆるアメリカンなブランチが食べたいなぁ」 予想通りの展開で笑ってしまう。候補リストのなかから絞り込み、スリースクエア(Three Squares)へ向かうことにした。 まだ新しいのだろう。小ぎれいな平屋の建物は、いかに…

グアムBBQ界のニューウェーブ—アス スモークハウス(Asu Smokehouse)

チャモロビレッジには、さまざまなレストランがテイクアウト専用の屋台を出店している。以前紹介したテリーズ ローカル コンフォート フード(Terry's Local Comfort Food)もしかり。 なかでもグアム在住の友人が強く薦めるのが、スモークBBQの専門店、アス…

【随時更新中】絶対にグアムで食べたい、激うまチャモロ飯!

グアムの激うまチャモロ料理を集めました。

グアムのお袋の味—リンダズ コーヒーショップ(Linda's Coffee Shop)

2016.01.23 初出2017.02.08 更新(2017.01.22に再訪。「困ったときの、リンダ頼み」を末尾に追記) 食堂というホーム 世界中どこへいっても、居心地のいい小さな食堂はあるものだ。 雑多でありながらどこか規則正しく、ただ淡々と食事が運ばれてくるその場所…

グアムで食べるナポリピザ—クラスト(CRUST Pizzeria Napoletana Guam)

グアムに釜焼きナポリピザが上陸! 十数年前、タモン地区のイタリアンで、夕食をとったことがある。 残念ながら・・・・・・残念な味だった。 イタリアと東京以外でイタリアンを食べてはいけない。もちろんイタリアに近いヨーロッパであってもだ。 何度も痛い目に…

【大暑】おうち八寸

2016年7月23日/太陽視黄経 120 度暑気いたりつまりたるゆえんなれば也(暦便覧) 小暑のころ、メインで使っているiMacが壊れた。パソコンひとつないだけで、こんなにも無力感を感じるとは、まったく情けない。 そして、まだ梅雨はあけていない。というより…

【夏至】おうち八寸

2016年6月21日/太陽視黄経 90 度 陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也(暦便覧) 夏至に生まれた者としては、複雑なのである。 もっとも夏を謳歌する、てっぺんの喜ばしい日なのか、 冬にむかい陽が短くなっていく、打ち止めの日なのか。 さらに…

【芒種】おうち八寸

2016年6月5日/太陽視黄経 75 度芒ある穀類、稼種する時也(暦便覧) あっという間に小満は過ぎ去り、気づけば芒種になっていた。 逗子の花火大会へ行ったり、週に一度アルバイトを始めたり、猫が四歳の誕生日を迎えたりと、穏やかではあるがバタバタとした…

幻の珍魚、ギンポ(銀宝)が想定以上に美味かった!

この魚を知っている人は、釣り師か、さかなクンもびっくりの博識に違いない。 鰻のようだがなんだか短小、皮は鰈のような色をしている。どこに目があるかもわからないその面は、未確認生物ようだ。偶然に網にかかった深海魚なのか。 「これ、なに?」「あっ…

【おうち八寸】立夏

2016年5月5日/太陽視黄経 45 度夏の立つがゆへ也(暦便覧) GWにはいり、日増しに夏めいてきた。日中歩いていると、顔にあたる日差しが痛く感じるほどである。からっとした初夏の陽気がなんとも気持ちがよい。とはいえ、夕方になると急に空気が冷えてくるの…

ゴードン先生にならう豚バラ肉の低温ロースト

北海道は池田町の阿部農場から送られてきた黒豚を、おいしく食べていくミッションは継続中だ。今回は、豚ばらブロック1kgを食べる。 いつもなら、角煮、東坡肉といった中華・台湾系に寄ってしまうのだが、今回は趣向を変えたい。なんせ新鮮な1kgのブロックな…

三ツ星シェフを目指せ! キューバサンドイッチへの道③

ピンク色の豚肉は、人によっては敬遠する 引き続き、キューバサンドイッチについて書いていこう。友人が集まったので、ようやくキューバ風ローストポークを焼くことができた。以前の記事では、 240℃で10分、100℃で54分、アルミホイルにくるんで54分、中心温…

理想の卵の調理法! 失敗しないポーチドエッグのつくりかた

キッチン リンゴの5ミニッツエッグを添えたケールのサラダ グアムの「キッチン リンゴ」で食べたケールのサラダには衝撃を受けた。地元でとれた新鮮なケールは、噛むごとにその栄養がしみわっていくような滋味にあふれていた。 ケールの山頂には「5ミニッツ…

【おうち八寸】穀雨

2016年4月20日/太陽視黄経 30 度春雨降りて百穀を生化すれば也(暦便覧) 暦のうえでは春の最終章。 例年、穀雨までに夏に使うハーブの種を蒔く。なぜこの時期かというと、雨が降るから、少々水やりをさぼろうともちゃんと発芽し、育ってくれるからだ。ずぼ…

三ツ星シェフを目指せ! キューバサンドイッチへの道②

究極のしっとり柔らか目指したローストポーク 前回に引き続き、究極のしっとり柔らかなローストポークのつくりかたについて考えてみる。まずはジョン・ファブローによる、キューバサンドイッチのつくりかたを要約してみよう。 ジョン・ファヴローのキューバ…

三ツ星シェフを目指せ! キューバサンドイッチへの道①

「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」をみたら、キューバサンドが食べたくなった ふるさと納税で送られてきたのは、北海道は池田町、阿部農場の黒豚だ。ロース、肩ロース、モモ肉、バラ肉など総重量4.5kgのブロック。我が家二人と一匹では、ひとパック…

失敗した甘酒を救済する

失敗した甘酒は、捨てるべからず 前回、甘酒をつくったが盛大に失敗をしたという記事を書いた。あのときの落ち込みようといったら、言葉では表しきれない。甘くもない炊飯器いっぱいの甘酒を前に呆然と立ちつくし、涙するしかなかった。 失敗したとはいえ、…

米麹でつくる、俺の甘酒

甘酒は飲む点滴米麹 vs 酒麹 去年の冬から甘酒にはまっている。その起源は日本書紀の時代まで遡るというが、江戸時代には夏の栄養ドリンクとして親しまれ(甘酒が夏の季語とは勉強不足だった)、今ではその豊富な栄養から「飲む点滴」と称されるほどだ。 砂…

ハンダマのビシソワーズ〜アントシアニンのPH変化を楽しむ

不老長寿の葉ハンダマを存分に喰らう 昨年の夏、沖縄の読谷村を旅したときに衝撃を受けた食材、それがハンダマだ。 表は濃い緑、裏が赤紫色の葉は肉厚で、独特の苦味が特徴。シンプルなビネグレットをかけて生で食べたのだが、その野性味溢れる苦味がクセに…

咲きも残らず 散りもはじめず〜桜の季節を表す日本の言葉

桜がすっかり満開になったというに、ここ最近は雨が降ったりやんだり。それでも日本人は、あらゆる言葉を駆使して桜を愛でる。 謡曲「鞍馬天狗」にこんな一節がある。 一筆啓上せしめ候 古歌にいはく 今日見ずは くやしからまし 花ざかり 咲きも残らず 散り…

【おうち八寸】清明

2016年4月4日/太陽視黄経 15 度万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也(暦便覧) 先週末、目黒川沿いの桜が満開になったが、ここ数日は春の雨が続いている。 花曇りのなか歩く。今年は人手が多い。海外からの来客も多いようで、あちこちで聞き…

喜界島から届いたスーパーグリーン、長命草を食べる

先ごろスーパーへ出かけると、明日葉が安く出回っていた。あぁ、そんな季節か・・・・・・。 はじめて食べたのは、10年ほど前のことだ。出版の世界にはいってしばらくたったころ、ある絵本を担当することになり、装幀デザイナーとして紹介されたのがA氏だった。 …

海老の塩焼き

お目当ての大正海老は見つからず、通年手に入るアルゼンチン海老に落ち着いた。 生食用とあるが、この海老は生では食べられたものではない。軽く火を通したほうが、断然うまい。 有頭海老としては、そのコストパフォーマンス、味、見栄えを考えると、優秀だ…

薩摩芋の二色茶巾

サツマイモといえば、秋の味覚というイメージが強いし、実際、収穫されるのは9月〜11月だ。 だが、そこから数ヶ月貯蔵すると、水分がとんで甘みが増すそうだ。つまり、旬が二回くるという、ありがたい穀物なのである こんな時期に高知県の越知町から送られて…

菜の花の辛子和え

菜の花となばなを両手にとり、じっと考える。同じアブラナ科なのに、なぜにこんなに値段が違うのか。 気のせいなのかもしれないが、菜の花のほうがほろ苦さが立っていて、春はなぜかそういう苦味をほっしてしまう季節。 清水の舞台を飛び降りる覚悟で、菜の…

鶏ささみの梅和え

手間暇かけていないのに、やたら「うまい」と言われるものがある。この料理もそのひとつだ。 梅の花を意識して、紫蘇でつけた梅干しを使っているが、もちろん普通の梅干しでも十分にうまい。 できることなら、ささみは表面だけ火を通し、半生に仕上げたい。…