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時速1kmの思考

【夏至】おうち八寸

2017年6月21日/太陽視黄経 90 度陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也(暦便覧) 今年は去年に比べて雨の少ない梅雨だ。夏至を過ぎてから、降りそうで降らない東京の曇天。パソコンに向かっているだけでじっとり汗ばみ、そろそろポンコツになって…

二十四節気を食べる、おうち八寸

和食とは家庭料理である 日本には食材が溢れている。まったくありがたいことである。 農業の革新によって、夏の野菜は冬でも食べることができるし、その逆もまたしかり。世界中の食材が日本に集まり、TPPによってさらにそれは加速するだろう。ちょっと大げさ…

鍋の蓋が壊れたら……割れ蓋に綴じボウル!

DIY

来客時にかぎってアクシデントはあるもので、先日は鍋の蓋が壊れてしまった。正確にいうと、持ち手の部分が溶けてポロリと落ちたのだ。 なんたることか! 愛用していたのは自立する鍋蓋で、ゆるやかなドーム状になっているものだった。複数の大きさの鍋にも…

旅する焼きナス、世界をめぐる

これはバンコクでメキシコ料理レストランを経営しているシェフと五反田の居酒屋で飲んだときの話である。 「タイ人は、なんにでもナンプラーいれちゃうのよ」 「メキシカンでもナンプラー使ってるの?」 「まさか! 一度、タイ人の従業員がボウル一杯のナン…

NO Garlic, NO LIFE〜ニンニクを長期保存する

週末農業をやっているGenさんがニンニクをつくるというので、なかばノリで投資したのは暑さも落ち着いてきた2016年のことだった。その前年の収穫高はほぼゼロだったと言うから、まるでベンチャーにでも出資するような気分だったことを覚えている。そして2017…

自分史上最高のアスパラガスに出会う

飲み友達のSさんが会社で毎年購入しているというアスパラガスを、今年は分けてもらうことになった。包み紙を開いてまずはその太さに眼を見張る。試しに端をポキッとおって口に放り込んでみた。ジュワッと甘い汁が広がり、皮も気にならない。これは自分史上…

コーヒー豆で牛バラ肉をローストする

日本でBBQといえば薄切り肉をさっと炙って食べるグリル(grill)スタイルが定番だから、軟らかく脂がのった肉が好まれる傾向にある。先日七輪で焼いた佐賀牛のサーロインなどは生まれたての赤子でも食べられるんじゃないかというほど軟らかく、ほがらかに脂…

【脱力系農業】番外編 我が家の三大害虫図鑑〜農薬を使わずに害虫と向き合う 

脱力系農業を始めたきっかけのひとつに、害虫の被害がある。住居は都内のど真ん中にあるものの、周りにはそれなりに緑が残っているほうらしく、桜が新緑に変わるころには虫やら鳥がせわしなくなる。自宅の裏にあったちょっとした森のような旧家が数年前に一…

すき焼き鍋で気軽なフレンチ、鶏肉のマスタード風味

ニトスキ、LODGE、南部鉄器 実家からゆずり受けたすき焼き鍋。調べてみると相当に古い南部鉄器であることがわかった。私が生まれる前はよく使っていたらしいが、いつからか電気鍋が食卓にのぼるようになり、数年前までは実家で埃をかぶっていた代物だ。直火…

【脱力系農業】初心者でも育つ野菜、育たない野菜

しばらく放置していたが、脱力系農業はゆるゆると継続中。 種を蒔いたのが3月下旬。ペットボトルの水がなくなりそうになったら慌ててあげるというずぼら栽培だったが、それなりに緑が生い茂り、観葉植物としてもなかなかのものである。 konpeito.hatenablog.…

「家飲み」七種の神器

我が家は「家飲み」に命をかけている。毎日の晩酌も欠かせないが、5月から秋にかけての晴れた週末は、ルーフバルコニーで宴会を開くのが恒例行事だ。いつの頃から色んなバックグラウンドをもつ人たちが集まるようになったが、共通するのは誰もが酒客で快食家…

夢叶う、飽きるほどに食べたいウズラの玉子

バケツでプリン、蛇口からオレンジジュース、ボウルにババロア……幼少のころ憧れていた飯のひとつに、うずらの玉子だけをひたすら食べるというものがあった。我が家ではうずらの玉子は1人1個という暗黙の了解があって、そのうずらはあまりに崇高なので、神様…

夏の宴会の鉄板、アサリの醤油漬け

2017年は赤潮やら貝毒が蔓延したらしく、各地でアサリの不漁が続いている。浜名湖では二年連続で潮干狩りが中止になったし、自粛している地域もあるという。いつか潮干狩りができなくなる日が来るかもしれないと妄想すると、正直ディズニーランドが倒産する…

【随時更新】Enjoy Cooking! 料理をたしなむ英単語

何十年ぶりかに、雑誌の定期購読を始めた。 「SAVUER」という料理雑誌なんだが、レシピはもちろん世界中の食材や食文化など、とにかく食に関する情報が満載だ。写真も美しいので眺めているだけでも楽しいわけだが、やはりレシピはちゃんと目を通したいところ…

ゴーヤチャンプルーの三大原則

「○○チャンプルー」はご存知のとおり、肉や野菜を炒め、鰹出汁で軽く煮た沖縄を代表する料理だ。なかでもゴーヤチャンプルーは、ゴーヤを全国区の野菜に押し上げたという点でも偉大な家庭料理だと言わざるを得ない。各家庭でその作り方、材料も変わってくる…

フレンチトーストは家で食べなさい

Facebookを眺めていたら、ある女性がフレンチトーストを紹介していた。どうやら老舗ホテルの有名なフレンチトーストらしく、すばらしく美味しいと写真にコメントが添えてあった。間違いなく、本当にうまいんだろう。「いいね!」しようとした途端、むくむく…

五月の出会いの味〜新玉ねぎと紅生姜のミニかき揚げ

母の漬ける紅生姜は、保存性を高めるべく少ししょっぱいが、これを食べると市販のものは食べられなくなる。いや、食べたくなくなる。まず色がおかしい、アメリカの菓子のような赤だ。 漬けあがるのは、新玉ねぎの季節が終わるころ。ボーイ・ミーツ・ガール(…

くず野菜で市販の顆粒フォン・ド・ヴォーを格上げする

楽しいくず野菜の使いかた 毎日、毎日、生ゴミが出る。そろそろコバエの季節。生ゴミをためておくわけにもいかず、仕方なくしょっちゅうゴミ出しをすることになるんだが、これがめんどくさい。マンションだからまだマシだが、一軒家はいったいどうしているん…

皮なし簡単イタリア風バルクソーセージ

「皮なしソーセージってけっこう好きなんだ。たいしてうまくもないんだけど、うまいんだよ」 どっちだよ! と思わず突っ込みたくなるんだが、幼いころにアメリカで過ごしたK氏にとって、朝食に出てきた皮なしソーセージには並々ならぬ思いがあるらしい。そ…

安いアンガスビーフのランプ肉を極上ステーキに

ステーキを焼くのは、簡単でむずかしい。同じように焼いても、和牛と安い輸入牛とではまったく別の料理になってしまう。 サシの入った和牛はさっと炙る程度がうまい。もし多少火が入りすぎたとしても柔らかくジューシーな肉質だ。 輸入された安い牛肉はなぜ…

The Silence of the Lambsー旬の食材ミルクラムを食べる

例年に比べると天気が安定しなかったが、五月にはいってすっかり気温は上がり、BBQシーズンの到来だ。昼間は暑いが、陽が落ちはじめると風がさらりと吹くし、雨も降らない。一年でもいちばん好きな季節だ。さて、先日は近所のジンギスカン屋にミルクラムが入…

中毒症状が止まらない! きらず揚げと大人のフォーチュンクッキー

どちらかといえば「おやつより飯」派なので、あまりおやつにこだわりはないんだが、いま中毒症状の出ている菓子がふたつある。 きらず揚げ おとうふ工房いしかわ きらず揚げ(マヨネーズ)posted with カエレバ おとうふ工房いしかわ Amazon楽天市場価格.com…

【祝】ブログの記事を100件書くという目標を達成

ブログをはじめたきっかけ このブログを開設したのが2016年の1月。何を書いていくのか、どう書いていくのか、明確には決めていなかったものの、とにかく新しいことをやりたいと見切り発進で始まった。そのとき、まずは100件の記事を書こうと決意した。それを…

【イノシシを食べる④】リベンジ! 猪肉のロースト

以前、猪肉をローストしたときの反省点として、コンベクション・オーブンの熱風で肉の表面が乾いてしまったことがあった。 konpeito.hatenablog.jpそこでこちらの方法を試してみる。 前とは肉の部位も重さも違うので、完全に比較することはできないけれど、…

【イノシシを食べる③】猪肉の麻婆豆腐

猪肉を使った料理のなかでいちばん気に入っているのが麻婆豆腐だ。豚肉よりも強い脂の風味を感じる麻婆豆腐は、やたら白飯かきこみたくなるパンチの効いた味である。麻婆豆腐の決めてとなる調味料、豆板醤は中華圏へいくたびに土産リストの筆頭にあがってく…

毎日たべたい手軽な全粒粉入り手打ちパスタ

最近すっかりはまっている手打ちパスタ。「手打ち」という魔性の言葉にひかれ、レストランでは必ず注文してしまうんだけれど、これが家でも食べられたら……そして眠っていた食い意地がついに目を覚ましてしまった。いざ手打ちパスタを巡る冒険に一歩踏み出し…

【イノシシを食べる②】猪肉のイタリア風煮込み

先日、イノシシが京都のホテルに出没し、従業員が軽傷を負ったというニュースが流れた。他県でも同様の事件が多発しているらしいが、猟師の高齢化も進み、駆除するにもなかなか難しい状況にあるという。そんなニュースを見たあと、こんな小咄を聞いた。 ある…

魚の皮をきれいに残したままアクアパッツァをつくるには?

アルミパンでアクアパッツァをつくる 2017年のGWはアクアパッツァ三昧だった。というのも、知り合いが中尾アルミのフライパンを貸してくれたからだ。直径30cm、極厚のつくりなため、アルミパンといってもまったく軽くないが、その質実剛健さにほれぼれしてし…

【イノシシを食べる①】猪肉をローストする

肉の塊を焼いて大人数で食べる。これほど原始的かつ刺激的なひとときはない。しかも今日の獲物はイノシシだ。700g超のなかなかの大物。脂肪分がかなり少ないからモモ肉だと思われる。大胆かつワイルドに肉そのもの味を噛みしめるべく、塩だけでローストする…

ひよこ豆をおいしく食べる料理を考える

ひよこ豆の塩煮使った簡単料理 ひよこ豆の塩煮がいちばん使用頻度が高い豆かもしれない。年中どんな料理でもいれられるから重宝している。ひよこ豆に合う食材をひとつあげろと言われたら、迷わずニンニク! と答える。相性抜群だ。 konpeito.hatenablog.jp …

手亡豆をおいしく食べる料理を考える

手亡豆の塩煮使った簡単料理 レシピというほどのものではないが、素材の組み合わせをいろいろと試してみるのは楽しいものだ。すべて手亡豆の塩煮を使っている。 konpeito.hatenablog.jp 春の豆のサラダ 豆×豆。空豆が出はじめたので、茹でて手亡豆と合わせて…

豆を塩で煮とけばなんとかなる—手亡豆、ひよこ豆、レッドキドニービーンズ

豆を塩で煮る いつの頃からか豆を塩で煮ておく習慣がついた。豆の甘煮に対して、塩煮と私は呼んでいる。塩煮というよりも、どちらかといえばひたし豆に近いのかもしれない。数多の豆が世界中にあるものの、今は手亡豆(“てぼうまめ”と読む)、ひよこ豆、レッ…

三種の豆のチョップドサラダ

三種類の豆の塩煮(手亡豆、ひよこ豆、キドニービーンズ)をメインにしたチョップドサラダ。豆の塩煮のつくりかたはこちらをご覧ください。 konpeito.hatenablog.jp赤、緑、オレンジ、白、黄色など、彩りを重視しながら好きな野菜をつかい、その分量も適当だ…

ガパ男とガパオ

チャーン島のガパオ 十数年前、バンコクから一時間ほど北上したアユタヤで出会ったのはスイス出身のTだ。スイスといっても「ドイツ側だ」と彼は強調していた。フランス語を話すスイス人とは何か深い溝のようなものがあるらしい。永世中立国の立場をとり、ア…

日本の一般家庭には平均何台のおろし器があるのか?

おろし器のリストラについて考える 我が家はいまや侵略の危機にある。姿かたちを変えてはいるものの、みな同じ目的をもって我が家に住み着いたとみえる。総称おろし器。改めて数えてみると、9体、いや8体だった。 これはアメリカのことを笑っちゃいられない…

【脱力系農業】ペットボトルで自動給水プランターをつくる

水やりの手間を極力省き、さらにはコスト削減を目指すべく、Green Roof Growersのペットボトルプランターを参考にさせていただいた。ありがたくシェアさせていただこう。 自動給水プランターをつくる 準備したもの 1リットルのペットボトル 愛飲しているおい…

脱力系農業はじめました

夜型人間に農業はできないのか? 2016年の秋、台風が北海道を直撃し、タマネギ、ジャガイモ、ニンジンが数倍に跳ね上がり、鍋の季節になっても白菜の値段は落ち着かず、レタスにいたってはひと玉500円に達する日もあった。もはやセレブの食べ物である。「や…

水溶き片栗粉をソース・ディスペンサーにいれておくと超絶便利だった

中華屋直伝! 水溶き片栗粉の奥義 いつもの店の、いつものカウンター。今日も厨房を見ながら冷酒をいただく。板前Kの動きはいつ見ても興味深い。ひとつの動作に何か秘密が隠されているんじゃないかと、ストーカーのように目で追ってしまうのは私の悪い癖だ…

【暮らしの道具】石黒智子の重ね鍋でリスクヘッジする休日のスクランブルエッグ

我が家の台所は狭い。だからこの鍋を買った理由はひとつだ。重ねられて場所をとらないからである。直火で使える浅鍋と深鍋、そして穴あきのコランダーとボウルにガラスの蓋が付属している。直径14.5cmの小ぶりな鍋が届いたとき、「ボウルはいらないから、鍋…

【暮らしの道具】リバーライト極の中華鍋で目指すは脱初心者

迷走する日本の家庭料理 これは日本独特の現象ではないかもしれないが、日本の家庭料理はますます複雑、混迷を極めているような気がする。我が家もそうだ。毎日和食というわけにはいかない。イタリアンの日もあれば、中華の日、ちょっと気取ってフレンチが食…

簡単、はやい、楽しい、うまい! ジャスパー・ホワイト(Jasper White)のカタプラーナは超ご機嫌

カタプラーナは、鍋に好きな食材を入れて蒸しさえすれば、誰でも立派な一品をつくることができる。つまりは蒸す寄せ鍋だ。だから十人十色、つくる人だけレシピあるといっても過言ではない。なかでもシンプルかつ美味そうだったのが、ジャスパー・ホワイト(J…

【暮らしの道具】ポルトガルの鍋「カタプラーナ」が万能だった

銅でできた亀をふたつ合わせたような形をしたカタプラーナ(Cataplana)はポルトガルの伝統的な鍋なんだが、日本の玉子焼き鍋を凌ぐほどの個性的な出で立ちをしている。初めてカタプラーナを目にしたのは、「コウケンテツの世界幸せゴハン紀行~ポルトガル~…

【暮らしの道具】銅製の玉子焼き鍋でつくるだし巻き玉子は本当にうまいのか?

安物の代償 最後の晩餐で何を食べたいか。数十年前から答えは変わっていない。玉子だ。調理法は問わず、玉子ほど多才な食材はないし、あらゆる点で完全食である。なかでもだし巻き玉子は、世界中あまたの玉子料理のなかでも異質な存在だ。調理は家庭料理とは…

漬け物日記 ぬか漬け記念日

ついに手を出してしまった、ぬか漬け。だから今日はぬか漬け記念日だ。なんだか生き物を飼いはじめた高揚と責任感に通じるものがある。 初心者なので、すぐに使えるものを購入。米ぬか(国産)、食塩、唐辛子(国産)とシンプルなぬか床だ。一口舐めてみたん…

父の愛が溢れる甘いドーナツ—ダディーズ ドーナツ ショップ(Daddy's Donut Shop)

2016.01.24 初出2017.04.04 更新 一年前の予想どおり、ドーナツ御殿が建ったようだ。移転先はGPO敷地内、Cost U Less の隣。移転先と地図を追記。 ドーナツはカリカリ派? ふわふわ派? ドーナツにあまりこだわりはないんだが、あえて言うなら、ミスタードー…

魯肉飯を越えてしまったのか? 驚異の激うま鶏ガラ飯

Netflix野武士のグルメお題「ひとり飯」 「今日は飲んでくるわ」 もう夜の8時をまわっている。いまさらメールされても、あらかた夕飯の準備は済んでいるというに。ちっ。舌打ちだって出て然るべきだ。図らずも、今晩はひとり飯になってしまった。 今日はラー…

グアムのフィエスタプレートをつくろう② 米と肉の狭間で

レッドライスには、BBQした肉が合う。ただしBBQは思いついてすぐにできるような代物ではない。スパイスに漬け込んだ肉を、日がな一日蒸し焼きにしていく、手間はかからないが時間だけはとんでもなくかかる料理だ。低温でじっくりと焼いていくから、大きな塊…

グアムのフィエスタプレートをつくろう① チャモロレッドライス

グアムの祝い事にかかせないのが、レッドライスだ。村の祭、フィエスタでは、豚の丸焼きやルンピアなど数え切れないほどの郷土料理を、山盛りのレッドライスとともに食べる。日本の赤飯みたいな象徴的存在だ。初めて食べたのは十数年前、あれは忘れられない…

それぞれのおふくろの味—白和えご飯

「うちのおふくろの味ってなんだった?」そう母にたずねたのは数年前のことだ。気づけば母もそろそろ70歳にとどこうとしている。60代半ばになってサルコイドーシスという難病にかかかり、がくっと痩せて愚痴りがちだが、いまだ銀座へ出かけるとなると生気を…

【暮らしの道具】長谷園の「かまどさん」

「おめでとう。これ使ってみて」 祝いの品と友人から手渡された箱は、見た目よりもずっしりしていて、ちょうど骨壷のようだ。早速あけてみると、それは黒い土鍋だった。長谷園というメーカーで、読み方はあのお茶漬けの永谷園と同じだ。 「それでお米を炊く…