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時速1kmの思考

【二十四節気を食べるおうち八寸】春分の献立

2018年3月21日/太陽視黄経 0 度日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧) 3月25日、目黒側沿いの桜は満開だ。 みな顔を上げて歩き、ときどき立ち止まっては、また歩き出す。下をむいている人はほとんど見あたらない。しかめっ面をしている人もいない。桜のも…

【二十四節気を食べるおうち八寸】啓蟄の献立

2018年3月6日/太陽視黄経 345 度陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧) 啓蟄という時期は面白い。面白いほどに、空気が春めいてくるのがわかる。ほとんど家から出ることのない私でさえ、ちょっと出かけてみようかという気分になった…

イチゴは腐りかけが一番うまい! 大人の苺ジェラート

平昌五輪で一気にメジャースポーツの仲間入りをしたカーリングの影響で、イチゴがちょっとした騒動を起こしている。日本のイチゴ品種が韓国に流出していて、それがゆゆしきことだというのだ。しかし、だ。ペルーのアンデスが発祥の地とされるジャガイモは、…

〆る時間が鍵。シンプルなイワシのマリネ

先日紹介したイワシのグリルもうまいんだが、酢〆も捨てがたい。この季節は北陸にイワシが集まってくるらしく、今回は石川産だ。昔は、酢〆した魚というものが苦手だった。というのも、関西に住む祖母が送ってくれる鯖寿司は、保存性を高めるべくかなり酸味…

食べ過ぎ危険! ズッキーニのフライ

ズッキーニの旬といえば夏なんだが、フライング気味に宮崎産のズッキーニが出回っていた。去年はGenさんの農場でも豊作だったズッキーニ。あらゆる手立てでズッキーニを調理したところ、いちばん気に入ったのがフライだった。これぞ最強のズッキーニ料理なん…

"アラ"と"アレ"でうまくなる、魚貝のパエリア

六本入りのビールをカゴにいれると、ミニスカートをはいたお姉さんがくれたのはS&Bのパエリアの素だった。こういうシーズニングスパイスはあまり信用していないんだが、せっかくだから使ってみることにしよう。S&B シーズニングパエリア 8g×10個posted with …

見た目だけじゃなくて意味がある、菊花かぶの塩水漬け

菊花かぶは甘酢漬けにするのが定番だけど、塩水漬けも悪くない。甘酢もうまいんだが、どうしても売れ残ってしまうからだ。 ところでわざわざ菊花に切るメリットは見た目の美しさがひとつ、そして早く漬かるという嬉しいオマケもある。小さなかぶを使うと、野…

ぶなクイーンの豚バラ巻ロースト、ザクロ酢ソース

豚バラの薄切りをついつい買いすぎてしまったんだが、鍋もそろそろ飽きてきた。こんな日は思いつくまま気まぐれ創作料理だ! というのは建て前で、つくる気力がなかったというのが正直なところ。けれどそんなときに限って「なかなかいけるね」と言われるんだ…

トリュフとエリンギのご成婚、成就なるか?

いつかは丸ごと食べてみたい夢見るトリュフ。いまのところはスライスが限界! なので手軽なトリュフ塩を使った前菜。 トリュフのお相手は庶民の味方エリンギさん。さて、トリュフとエリンギのマリアージュとなるのか!?ジャパンソルトトリュフソルト 白 25gpo…

清貧に乾杯! イワシのグリル

イワシには「清貧」という言葉がついてまわるようである。 清貧とはそもそもはカトリックの教えからきているようで、私利を求めず、行いが正しいがためにその生活が貧しいことをいう。 ドラマ「ボルジア家」では、教皇アレクサンドル6世がイワシを食べること…

2.22. 猫の日記〜浪江町から東京を巡る旅

ボクはφ。「ふぁい」と読みます。 ボクは福島の浪江町というところで生まれました。 とても静かで車もめったに通りません。 ある日ボクは、鉄のかごを見つけました。 中からおいしそうな匂いがします。 ボクは思わず飛び込みました。お腹がぺこぺこだったの…

アスリートにおすすめ、ビーツのマフィン

昔はキャロットケーキをはじめとする野菜スイーツを毛嫌いしていたものだ。「そこまでして欧米人は甘い物を食べたいのか?」となかば呆れていたくらいだ。だからある日、土産でもらったキャロットケーキを食べたときは衝撃だった。西を向いて土下座しそうなほ…

【二十四節気を食べるおうち八寸】立春の献立

2018年2月4日/太陽視黄経 315 度春の気たつを以て也(暦便覧) 立春寒波に世界同時株安。選手たちが華々しく活躍する平昌オリンピックの裏では国家間のきな臭い駆け引き。春の前の嵐といったところだろうか。三連休の最終日、君津に住む友人を訪ねた。カメ…

大寒波に仕込む自家製味噌

今年は初めて味噌造りに挑むことになった。きっかけは、もりくま叔母さんが手作りした味噌だった。辛すぎず、甘すぎず、まさに頃合い。付け合わせで出してくれたスティック野菜が止まらない。 いま一緒に暮らしている人は関東出身で、私の舌は関西寄り。つま…

哲学者テオプラストスに学ぶ、ビーツの食べかた

テオプラストスいわく、ビーツは生で食べてもおいしい 欧米ではビーツを煮たり、丸ごと焼いたりして食べるが一般的だ。海外のレシピをもたいてい火を通した料理が多いので、まだビーツがそこらで手に入らなかった時代は殊勝にもボルシチなんかをつくっていた…

出来たてが格別、キッコーマンの無調整豆乳でつくる自家製豆腐

数年前に旅した台湾でハマったのが豆花(ドウホア)だ。つるんと喉ごしの良い豆腐にフルーツや甘く煮た豆などをのっけて食べる台湾屈指のデザートである。普段デザートというものを食べない私でさえ、さっぱり軽やかな味に魅了され、帰国する頃には毎食後に…

魔の温度管理から解放! 鍋選びで劇的に楽になる温泉玉子

理論だけで温泉玉子はつくれない 温泉玉子をつくるには、「65度で30分保温」というのがセオリーである。料理書を読んでいて腹立たしいのは、そんな理論は分かりきっているし、どうでもいいってことだ。つまりは65度を30分をどうやって保つのか教えてくれよ!…

ワイン好きに贈る、夜のスクランブルエッグ

フォアグラのスクランブルエッグ添え、フォアグラ抜き! もう10年以上の付き合いになるイタリアンレストランで、冬になると登場するのが「フォアグラのスクランブルエッグ添え」だ。個人的にはフォアグラはあまり好きではないんだが、甘いのにキリッとしたフ…

【暮らしの道具】右腕になってくれる最強の木べら

世の中、木べらフェチってけっこういるんじゃないだろうか。私といえば、旅へでるたびに現地の調理道具を物色するんだが、なかでも木べらは軽くて持ち帰りやすいのでついつい買ってしまう土産のひとつ。旅先で悩みすぎるのは時間の無駄なので、いつの間にか…

生がうまい! 紫小松菜とブリーチーズのサラダ

季節もんは出会いもん。馴染みの八百屋で出会ったのは紫小松菜だ。いつもなら炒め物や煮浸するけれど、一口つまんで気が変わった。これは生で食べたほうがいい。茎はシャクシャクとした歯触りで、小松菜特有の筋がむしろよい方向に活きている。葉は柔らかく…

【暮らしの道具】神は細部に宿る、一菱金属のすくいやすく返しやすいターナー

ターナーとフライ返しは、似て非なる調理器具 魚をうまくひっくり返せない苛立ち。目玉焼の黄身が潰れたときの喪失感。餃子の皮が剥がれたときの絶望感。ほとんどが、あと少しで完成する! という場面で起こる悲劇の数々。そろそろ我慢も限界だ。初めてひと…

弱火でふっくらパリッと鯛のソテー

大きくて重たい極厚のアルミフライパンでつくると美味いのが魚のソテーだ。水分を高温で蒸発させることで魚がふっくらと蒸し上がるようだ。ちょうどきれいな鯛の切り身が手に入ったので披露してみたところ、魚好きの友人から「レシピを教えて」と連絡があっ…

【二十四節気を食べるおうち八寸】大寒の献立

2018年1月20日/太陽視黄経 300 度冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也(暦便覧) 1月21日。日本中が寒波に襲われ、東京でも初雪。昼ごろから猛烈に降り出した雪はあっという間にテラスのテーブルに積もっていった。ベランダから見える桜の木も白く凍っ…

【暮らしの道具】中尾のアルミフライパン・キング

基本は弱火驚異の熱伝導 去年、友人の料理人がゆずってくれたアルミのフライパンは直径30cm。我が家のフライパンのなかでも頂点に君臨する王様のような存在で、大きな魚を丸ごと蒸し上げるアクアパッツァも余裕である。ようやくコイツとの相性もよくなってき…

【二十四節気を食べるおうち八寸】小寒の献立

2018年1月5日/太陽視黄経 285 度冬至より一陽起るが故に陰気に逆らう故益々冷る也(暦便覧) 慌ただしい正月も終わり、ほっと一息。今年は三が日のすべてを親戚の家で過ごしたので、お節料理も簡略版だった。 それにしても、野菜が高い。白菜、キャベツ、大…

千切り揚げジャガイモのサラダ

料理をする醍醐味のひとつは、「日常を忘れてひたすら没頭できる」ことだ。いや、実際食べることは日常ではあるけれど、飯をつくるときの集中力は、なにか非日常的なものを感じてしまうのだ。 なかでもひたすら野菜を刻むという行為は、一日の悲喜こもごもを…

【暮らしの道具】今日から私も天ぷら職人! 南部鉄器・岩鋳の揚げ鍋

餅は餅屋天ぷらには天ぷら鍋 最近、よく天ぷらを揚げるようになった。そう、ついに、ついに揚げ鍋を買ってしまったのだ。この境地に達するまで、かれこれ五年もかかったことになる。いま思えば、「なんでもっと早くに決断できなかったんだろう?」という後悔…

カタプラーナで焼く、簡単こねないパン

ポルトガル生まれのカタプラーナがいかに万能な鍋なのかは以前も書いたが、その可能性はまだまだ計り知れない。 konpeito.hatenablog.jp 今回はカタプラーナを使ってパンを焼く。ご飯を炊くのと変わらないくらい簡単なパン。実際、「こねない勇気」がうまく…

誰でもできる、ジューシーなハンバーガーのパテをつくる3つのポイント

昨年の暮れは友人に訪ねにタイへ行ったので、年明け恒例のグアムはやめておくことにした。もちろん行きたくてうずうずしてるんだが、猫のうらめしそうな目を見ているとそうもいってられず。せめてものお慰み、ハンバーガーでも食べてグアム気分を味わうこと…

肉が苦手でも無問題! ココナッツ香る海老と九条ネギの水餃子をつくろう

恒例のボジョレーの会が無事に終了。今年からボジョレー禁止となる異例の事態で、もはやボジョレーの会でもなんでもなくただの飲み会。今年のボジョレーは出来がよいと聞いてはいるが、どうなんだろう?ボジョレーの会にはいつも、肉が苦手な珍客がひとりや…